日常風景のパフォーマンス
第29話
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コーディネートした。神父服で行こうとしやがったから。時間もオレが注意しといた」
「……苦労してるみたいにゃね」
「アーチャーもこっち方面では全く役に立たないからな。なんだかんだでバランスが取れてたんだな、オレ達。泣けてくる。オレごときが一番の常識人ってどうなのよ」
「「あ〜〜、どんまいにゃ」っす」
二人が肩を叩いて慰めてくれる。本気で涙が出そう。その5分後に白音がやってくる。あまり見たことのない白いワンピース姿だ。気合い入ってるな。
何か会話をしているようだが、まあお決まりのセリフだろう。アーチャーなら読唇で何を言っているのか性格に把握出来たんだろうがな。並んで移動を始める二人を追ってオレ達も移動する。目的地は会長とのゲームの会場となったデパートだ。
「一番最初に水着を買いに行くのか」
「まあ荷物はカードに納められれるもんね」
水着売り場に到着したオレ達は監視を続けながら自分たちの分も選ぶ。オレは普通に迷彩柄のトランクスタイプの物だ。一番近くに有ったからそれにした。男物の水着など大して変わらんからな。ついでにアーチャーの分も色違いで購入しておく。
ちなみに久遠とミッテは別行動中だ。結界はどうしたのだと思うだろうが、どうにかなるのだ。誰かを尾行しているのは怪しいが、水着売り場で水着を探すのは怪しい行為ではないだろう?つまりは結界による認識をそらす必要が減るのだ。これ位なら個人ごとに使える隠密系統でどうにでもなるのだ。
「ねぇねぇ、プロフェッサー、どう?」
久遠に呼ばれてそちらの方を見る。そこには布が申し訳ない程度にしか無く、大事な部分だけを隠す様なデザインの水着姿で大胆なポーズをとる久遠の姿が有った。
「似合っているとは思うが、喜ぶのはアザゼルだけだぞ。アーチャーは前世が前世だから情を完全に殺すし、オリジナルもオレもそういう水着は、理由が違うが苦手だからな」
「ちぇっ、おもしろくないにゃ。少しは顔を赤くしても良いのに」
「残念だったな。前世ならともかく、今世では枯れた生を送る気だからな。そういう暗示をかけてある」
「本当につまんにゃい。折角新しい人生を送ってるんだから楽しめば良いのに」
「そう考えられれば楽なんだろうが、あくまでオレとアーチャーはオリジナルのおまけだ。おまけらしく多少は新しい人生を楽しむが、女はな。あと、ぶっちゃけるとホムンクルスだから生殖機能はないし」
「うわぁ〜、ぶっちゃけすぎ」
「まっ、そう言う訳で誘惑してもムダだな。やるならオリジナルを相手に姉妹で取り合ってくれ」
「さすがにそんなことはしないにゃ。ただでさえ、白音には酷い事をしてきたのに、また啀み合いになるのは嫌」
「そうだよな。とりあえずアザゼルを狙わないのなら水着
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