俺と彼女はやはり友達がいない
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し立てた
「え、ええそれは勿論充実しているわ」
そのことに違和感を覚えた俺は1つ質問を投げかけてみることにした
「……あのさ、お前って友達いんの?」
「まずどこからどこまでを友達と定義するのか教えてもらえるかしら」
「ああーもういいや、それ友達いないやつのセリフだ」
俺がそう言うと早乙女は、気まずそうに視線を逸らした
確かに自分を可愛いとか言ってこんな態度を取ってる奴がそもそも良好な友人関係を築ける訳が無いのだ
まぁ普通の友人関係さえ築けていない俺が言えたことじゃないんだけどね
「しょうがないじゃない……友達なんてどうやって作ったらいいかわからないもの」
「確かにな、そんな簡単に友達作る方法があったらみんなリア充でみんな幸せだろうな」
「それに作ったところで意味なんかないわ」
その言葉を聞いた瞬間俺の中の何かが早乙女に反応した
俺の根幹を成すものが表に出てこようとするがそれをなんとか押さえ込む
「小学校の時、30回ほど上履きを隠されたの。その内20回は同じクラスの女子にやられたわ」
「残りの10回が気になるな」
「教師に買い取られたのが3回、男子に隠されたのが2回、犬に盗まれたのが5回よ」
「犬率高いな」
「共感するところが違うと思うのだけれど」
それにしても早乙女にもそんなことがあったとは・・・・・・
きっと彼女は持つ者故の苦悩を抱えているのだろう
俺のように何も持たない者の苦悩とは種類が違う
だけど持ってるのに悩む方が断然いいと思うんですよ
なにせこっちは選択肢が少ないがあっちは沢山あるわけだし
俺なんか手札は常に3枚以下だからな、相手が5枚なのに対して
「私、小学校の頃は5年生の時にこっちに引っ越してきたの」
俺は何も言わず彼女が話を続けるのを待った
「クラスの女子は私を排除しようと必死になったわ。だけど誰一人として自分を高めようとした者はいなかった、あの低脳共め」
なんだよ最後のあの言葉……怖すぎんだろ早乙女雪乃
ちょっと謝っちゃいそうだったぜ
すると2回ほどドアがノックされる
早乙女は数秒後どうぞ、と言ってその来訪者に教室に入ることを許可した
「えーと、糸井先生に言われて来たんだけどここが相談補助部よね?」
なんと入ってきたのはさっき廊下で目が合ったリア充軍団構成員のバーニングさんだった!!
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