追憶-レミニセンス-part1/恋するルイズ
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信たっぷりにルイズは数冊の料理関係の教本をジェシカに見せる。
『ジャ●アンのザ・ゴッドハンド!お料理編
著者 ゴウ・D・タケー●』
『リリカル・マジカル・お料理教室!
著者 シャ●ル・ヤガ●』
『レッツ!テイルズ・オブ・クッキング!これであなたも料理達人に!
著者 ●ーチェ・ク●イン
●タリア・L・K・ラ●バル●ィア
監修 リ●ィル・セ●ジ』
これらのレシピ本を見て、ジェシカは表情を一変させた。ガシッとルイズの両肩を掴み、いつものキュルケ並みに余裕ありげな彼女の顔は、怪獣か星人を見るような真剣かつ必死こいたものになっていた。
「な、なによ?」
「…ルイズ、今すぐそれらの教本は捨てておきなさい。その本のレシピ全部でたらめだから。作ったその途端に生死の境をさまようから。
っていうか、あたしが教えてあげるんだから本を持ってくるもんじゃないでしょうが!それに教本読んだ程度でうまくなれるならうちは最初っから苦労してないっつーの!」
「は、はい…」
あまりにも血相を変えて迫ってきたものだから、ルイズは頷くことしかできなかった。
余談だが実際ルイズが取り出したこれらの教本は、出版直後間も開けずにレシピに記載された料理を食したことで被害者が続出、トリステインどころかハルケギニア中で全く使えない料理教本として一時名前を上げ、挙句の果てに即刻処分を決行された結果、『忘却の海』の如く人々の記憶から消え去ったものだったそうだ。なぜそんなものを買ったのだルイズよ…。
結局ルイズがどこからか入手した、そもそも出版されたこと自体が不思議なダメ料理教本は処分され、改めてジェシカの料理教室は始まった。
「じゃあまず…」
しかし、そこからはルイズの女としての戦いというよりも、ジェシカの悪戦苦闘劇だった。ルイズは以前も話したが家柄上、すべて召使たちによってこなされていたため料理なんてやったこともない。
「火を止めなさいよ!うちの店も燃やす気!」
「わ、わかってるわよ!」
「そんな持ち方したらダメでしょ!自分の指切り落としたいの!?」
「ひぃ…!?」
危うくサイトにふるまうための料理をする前にザンボラーの自然発火クラスの大火事やら、蛇口の閉め忘れによるシーゴラス級の大洪水など、いろいろと参事が起こりかけたが、ジェシカの苦心の努力で未然に阻止された。
ルイズの、数多の罵声を浴びせられながらもジェシカの出来の悪い弟子の相手であろうと諦めない心が実り、ルイズは手料理を作り上げた。味についても料理途中味見をして確認している。最初は食えたものじゃない完成度だったが、続けていく内に少なくともいい具合の味を出すことができ、及第点をジェシカから与えられた。ライブキングも安心である。
今回の料理教室で作った料理のワンセットは、あらかじ
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