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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
追憶-レミニセンス-part1/恋するルイズ
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め妖精亭のみんながルイズへの感謝と応援の気持ちを込めて掃除をしてくれていたので、汚かった屋根裏部屋の埃っぽい空気で汚される心配も一切なく鮮度はばっちりだ。
料理をサイトと共同で使っていた部屋にはこび、あとは…。
「ルイズ、着替えたかしら?」
「う、うん」
妖精ビスチェを着た彼女のもとにサイトが来るのを待つだけだ。ルイズが優勝賞品として着用を許可された魅惑の妖精ビスチェを着ると、ジェシカも含めた女の子たちから口々に、ルイズのさらに可憐かつ女の魅力を引き立てられた姿に羨望交じりの反響を呼んだ。
「きゃあ、ルイズちゃんかわいい!!」
「いいなぁ!私も着たかったな〜」
「次のチップレースで優勝すればいいじゃない」
「いいじゃないルイズ。なかなかイケてるわよ。これならどんな強敵がいても、サイトをイチコロね。シエスタにはちょっと悪いけど」
そ、そんなに似合ってるかしら?ルイズは部屋に立て掛けられた鏡を見て、自分の姿を確認する。くるり、と鏡の前で横に回ってみると、ひらりとフリルが舞い、きらりと星のような光がビスチェから一瞬だけ溢れる。最初は恥ずかしくて着ようとは思っていなかったが、案外我ながらいい感じではないか。ふふん、とルイズは得意げになる。
これならあのハルナにもシエスタにも、それどころかキュルケやウエストウッドで会ったティファニアにも劣らないどころかそれ以上ではないか?完全に調子に乗ってもいるルイズはついに鼻歌を歌いだす。ちなみにテーマはなぜか『いつも●に太陽を』。
「『私ってばすごい、どんな服でも着こなしちゃうん』!」
「そうよ!」
…と、ルイズは一瞬胸を張ってドヤ顔をさらけ出すが、彼女はすぐに顔が真っ赤に染まる。今の自分の恥ずかしい姿を見られた。まさか…サイト!?このタイミングで一番来てほしくなかった人物が来たのかと不安に駆られた。恐る恐る振り向くと…。
「うん、いいわん!ルイズちゃんとっても素敵よん!!」
スカロンだった。サイトじゃなかったのはある意味ほっとしたが、いきなりオカマの濃いおっさんに後ろから話しかけられたら驚かされてしまう。
「き、急に現れないでください!びっくりしたじゃないですか!」
「パパ、戻ってたんだ」
「ちょうど買い出しを終わらせてきたのよん。それにしてもごめんなさいねぇ、ルイズちゃんが、あまりにもかわいく着こなしてたからうっかりルイズちゃんの気持ちを代弁しちゃったのよん」
勝手に代弁しないでほしい。…とはいえ、ドンピシャで当たっていたが。
「もうすぐアンリエッタ王女様が女王にご即位なさるからお客がたくさん来るし、これなら今日のお仕事はがっぽりね。頑張って頂戴」
スカロンは気さくにルイズの肩を叩いて笑う。アンリエッタ、その名前を聞いてルイズは、もうすぐ彼女が女王に即位することになることを思い出した。
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