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ハイスクールD×D〜舞い踊りし剣舞姫〜
第十三話
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《ディバイン・ディバイディング・スケイルメイル》そのものだった。

「わ、私と同じ姿……?」

『どうせ誰も認めてもらえないよ?』

目の前の鎧姿のこの世ならざるものはそう言った。

『この世にあなたを認める存在なんていない。あなたは必要ない存在なんだよ』

「私は、必要ない存在……」

ヴァーリはそれを復唱する。

『そうだよ。君は必要ない存在……だから……私が、貴女になってあげるよ!』

この世ならざるものは黒い翼を広げて俺たちに襲いかかってくる。

「させるかっ!」

俺は玄室から取り出した刀で応戦する。

『何でこんな奴を庇うの?あなたにこんな奴を庇う理由なんかない。いなくなっても誰も悲しまない。だから、私に入れ替わってても誰も気づかない。そんな存在なんだよ。その娘は!』

「それは違う!ヴァーリは必要だから生まれてきたんだ!この世に必要ない存在なんかいやしない!!」

俺は両手で握っていた刀から左手だけを離してこの世ならざるものの顔面を殴りつける。

『痛いなぁ!!君はなぜそんなにも邪魔するのかな!?兵藤一誠!』

「お前らが邪魔者だからだよ!」

俺は刀で、この世ならざるものは拳で闘い合う。

『相棒、急げ!もう時間がない!』

「そうだな!さっさと決めてヴァーリの誤解を解いておかないとな!」

俺は一旦下がる。

両手を広げると……俺の背後に五つの光の塊が現れる。

「これで決める!ふっ!はっ!やっ!せい!」

俺が殴りつけるように拳を振るうとその光の塊がこの世ならざるものに向かって突っ込んでいく。

『そんなもの!』

この世ならざるものはそれらを悉く避けるが……んなもんは計算尽くなんだよ!

「おりゃあ!」

俺は最後の光の塊を投げつけると槍を顕現させる。

そしてその光の塊に自身の姿が重なるようにこの世ならざるものに向かっていく。

『だから効かな、何っ!?』

「驕りがお前の敗因だったな!これで、終わりだ!」

これぞ、相手の虚をつく俺の奥義……!




































「一騎当千!スパイラル・スピア・グングニル!!」





































俺の槍は、回転を加えて………………この世ならざるものを貫いていた。

『私だってね……誰かに認めてもらいたいんだよ。誰も認めてくれない……』

と、この世ならざるものは独り言を言い始めた。

『誰かに、認めてもらいたかった
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