第十三話
[1/5]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
俺はエストの剣の峰の部分でヴぁーリの拳撃を何とかいなしていく。
「ヴァーリ、聞こえてんだろ!?もう止めろ!」
「え!?何で止めなきゃいけないの!?私の存在価値を決める戦いなんだよ!?止めれる訳ないじゃん!!」
くそっ!この世ならざるものに取り憑かれてる所為か、俺の話なんてこれっぽっちも聞いてもくれやしない!
─イッセー、もはや私を突き立ててこの世ならざるものをあの娘から追い出すしか─
確かにエストの言う通りの方法もあるだろう。しかし
「いや、それじゃヴァーリのこの感情……認められたいという感情は抑えられない」
そう、根本的な問題が残ってしまう。このまま放っておけばまたこの世ならざるものが出てきて取り憑いてしまうかもしれない。
そもそもこの世ならざるものは何処から来るのか?それすらも解明出来ていないのだ。
「だから……俺があいつを認めてやるんだ。その為には……あいつの、戦いで価値観を決めるという考えを止めさせないといけないんだ!」
俺は一旦下がってエストにこう言う。
「エスト、頼む。俺にやらせてくれ」
─イッセー……?まさか……!止めてください…!─
─イッセー止めなさい。あの力を使うつもりなんでしょうけど……─
エストどころかレスティアにまでそれを使う事を止めろと言われた。
「でも、まずはあいつに戦いの恐怖を教えてやらないといけない。じゃないと……あいつは堕ちる所まで堕ちてしまう。それだけは避けたいんだ……だから、頼む」
─………………─
─………………─
二人共、黙ってしまう。
「そんなに突っ立ってていいの、イッセー君!」
「くそっ!」
俺はヴァーリの振るってきた拳を何とか後ろに下がりながら受け止める。
「へぇ、でもこんなに防戦一方じゃ勝てないんじゃないかな?」
確かにヴァーリの言う通りだ。このままじゃジリ貧だ……!
─…………わかったわ─
─闇精霊…?何を言っているのかわかって─
エストがレスティアに文句を言おうとするが
─でも、このままじゃイッセーの思う通りジリ貧よ。だったら一か八か賭けるべきよ─
─……………………わかりました。イッセー、無茶はしないでくださいね?─
わかってるよ。エスト、レスティアごめんな。無理言って。
俺は掴んでいたヴァーリの拳を振り払うともう一度後退する。
その際に俺からエストとレスティアが出てきて自身の姿を顕現する。
「あれ?もう剣は使わないの?」
「ああ、ここからは俺自身が相手してやる」
ドライグ、行くぜ?
『相棒、制限時間は五分だ。どうせ、スリークォーターで行くんだろ?』
「わかってんじ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ