第8話
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年、姫神島の住人を捕食した後に生まれた第二世代ギャオスの一匹であった。
「ミッドナイト・ギャオス」と言われた怪鳥の特徴は、大きく分けて3つあった。
1つ目は、何と言っても第一世代よりも格段に大きくなった目と鼻と耳であった。其の目に見える範囲は、日本の東京の中心からほぼ関東一円を詳細まで見分けること出来る。また、昼夜問わずという事も挙げられる。また、耳の聴覚も同様であり、日常的な会話などは、普通に聞こえることも挙げられ、鼻の嗅覚は、犬や猫よりも多様劣るくらいである。
2つ目は、背中の背骨に沿って、巨大な突起物であった。その突起物から、あらゆる電波・電子機器内のあらゆる波長(一部例外あり)に対してのジャミングと盗聴をほぼ同時に行える。範囲は、大体15キロから20キロ半径である。
3つ目は、これらを自在に扱える為に、脳が背骨の中間にもう一つあると言う事である。その処理速度は、人間2〜3人の最大処理(一応人間の脳は、ある種のリミッターがあり、それを外すことでスパコン以上になるとされています。)速度を優に超える。
暫く、少女が歩いていると、開けた場所が現れ、そこに目当ての女性がいた。
「今日は、「篠乃之 束」さん。」
とニッコリと少女は挨拶したが、本人は、
「誰かね、話しかけてもらえないかな〜。邪魔だよ、死んでほしいな」
と此方を見ずに,強烈な言葉を吐いた。
「家、出来れば此方を見て欲しいのですが」
と言うと、「仕方ないな〜」という風に束が顔を向けた。
そこには、常夏の島には合わない高校の制服に身を包んだ少女がいた。
「どうも、初めまして。私の名前は、「園田 海未(そのだ うみ)」と申します。音ノ木坂学院の2年です。どうぞお見知りおきを」
と黒いロングヘヤーと制服を靡かせながら、お辞儀をした。
「で、何の用?」
と余り興味が湧かない束は,面倒臭そうに聞いてみた。
「いえ、すぐに終わらせますから手間を掛けませんよ」
と言った瞬間だった。
制服がだった物が突然変化した。いや、元々制服に偽装を解除したという方が良いかも知れない。それは、長く太い2対の触手の間の膜だった物であり、それが仕舞われた後に、全くの違った身体を見せていた。
背中から2本ずつ計4本生えている伸縮自在の触手、両腕の鋭利な槍状の手甲、部分的に発光する胴体、背面の四枚の翼状の突起などの特徴があった。
「おおう、たまげたね。束ちゃん驚いちゃった。でもその身体、本当にあなたなの?」
とあまり驚いたという雰囲気はなく,逆に質問した。
「ふーん、やっぱりばれちゃったか。さすが、天災」
と園田が言いながら、園田だった物から本物に移り変わった。髪が短く、淡い水色になり、本物の「更識 簪」に変化した。
「やはり、一年前に襲
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