第20話 千客万来! ようこそ、因果の地 川神学園へ
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はい。まず確認なんですが、藤村と言うのはあの“藤村”でいいんでしょうか?」
「ああ、その理解で間違ってはいないよ。俺は現在の総組長の実子だからな」
質問を終えた生徒は下がり、また葛木に指定された生徒が立つ。但し、今度は女子生徒では無く、京極だが。
「必要以上に詮索する気は無いのですが、同い年にも見えません。故に聞きたいのですが、何故川神学園に?」
「それは、1−Sに編入したヒューム・ヘルシング“君”にでも聞いてくれ。俺の意思とは無関係に編入させられたんだ(理由は知っているが、無理矢理編入させられた事は本当)」
「そうですか、それは大変ですね。お察しします、心から」
本当に心の底から気を遣う京極。
若しかすれば、哀れんで視られて居るのかもしれないが。
「あーそれと、3つしか歳は離れてないんだし、好きにすればいいが敬語なんていらないぞ?」
「そうですか?・・・いや、では遠慮なく。京極彦一だ。好きに呼んでくれ、士郎」
京極は、士郎の提案に乗りつつ、自己紹介をしながら手を出してきた。
「了解だ。こちらこそな、彦一」
その京極の手を握り握手をした。
そのイケメン男性2人の光景を見ていた女子生徒の数名が、突如として騒ぎ出す。
「こ、これは・・いけるわ!」
「インスピレーションが来た―――――!!」
「京極君×イケメン編入生・・・この妄想に浸るだけで、白米3杯はイケる!!!」
などと主役をよそに奇声を発する、3−Sの腐女子たち。
そんな馬鹿たちを歯牙にもかけず、次々と紹介しあう士郎達。
そして・・。
「あの・・・私は・・・」
自分よりも遅れてやってきた編入生である士郎に、オドオドした様子の清楚。
そんな反応に士郎は・・。
「あー大丈夫だよ、話は学長から聞いてる。よろしく、葉桜君」
「え!?・・・はいっ!よろしくお願いします。藤村・・・士郎さん」
まずは、目標に怪しまれずに接触できた事に成功したと同時に、僅かながら罪悪感を感じる士郎。
しかし、これも仕事だとすぐに気持ちを切り替えるのだった。
−Interlude−
同時刻、3−F
1−S同様に此処の新担任としてカラカル・ゲイツが教壇の前に来ていた。
「と言う訳で、僕が君たちの担当であるゲイツだ」
「コンピュータ製作で世界的にも有名なゲイツが教師とは」
「・・・武士道プラン発動による教師の増員ねぇ〜・・・」
ゲイツの挨拶に、3−F生徒は各々それぞれなりアクションを取っていた。
そして百代はと言うと、明らかに不満そうだった。
「カワカミモモーヨ。何だか不満そうだね〜?」
「Sク
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