第20話 千客万来! ようこそ、因果の地 川神学園へ
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「全校集会でも説明があったが改めて紹介する。葉桜清楚君だ。仲良くする様に」
だがそんな事は言われるまでも無かっただろう。既にクラスメイト達は喝采の嵐だった。
2−Sと比べて3−Sは、基本的には選民意識も無く協調精神のある生徒だけだった事も、幸いしているだろう。
「短い間ですが、宜しくお願いします」
品のいい笑顔と、上品な所作でお辞儀をする清楚。
そんな態度で受ければクラスメイト達―――特に男子生徒たちは歓喜に満ちていた。
「いやぁ、受験で身も心も大変な時期に清涼剤だぁ」
「川神学園はツンツンした娘ばっかりだったから、清楚な君は大歓迎だよ」
「文学少女バンザイザーイ!!」
そんな風に自身を受け入れてくれる新たなクラスメイト達に、感謝の念を覚える清楚。
「有難う御座います・・・すいません、得体が知れなくて」
と同時に謝罪の念も覚える清楚。
しかし・・。
「京極彦一だ、君の生い立ちは朝礼で聞いた。正体が誰であろうと君は君・・・私たちは気にしない。あまり自意識過剰にならぬことだ」
基本的には常に袴姿の男子生徒。イケメン四天王の一人であり、言霊部部長の京極彦一が淡々と、相手を諭すように思った事を口にした。
そのセリフを受けて清楚は・・。
「・・・!はいっ」
まるで見守りたくなるような、裏表の満面の笑顔で素直に頷いた。
その返事に納得した京極は、うむと静かに頷く。
そして、周りも・・。
「笑顔が可愛いな清楚ちゃん、清楚だよぉ」
「文学少女がこんなに似合う娘もいねぇよなー。こりゃー、魍魎の宴も熱くなるぞー」
「文学少女サイコウコーウ!!」
そうした空気の中で、担任教師である葛木は手を叩く。
「彼女の自己紹介も済んだ事だし、次は朝礼でも言っていた編入生を紹介するぞ。丁度来た様だからな。入って来てくれ」
その言葉と共に、教室に入ってきた編入生に当然ながら注目が集まる。
その人物は男、と分かった瞬間に気落ちする男子生徒たちと、黄色い悲鳴を上げ乍ら歓喜する女子生徒に分かれていた。少なくとも全体的に見ればだが。
別にただ、男だからと言う理由で歓喜したのではない。理由は簡単イケメンだからだ。
男子生徒達は、そんな編入生の容姿に僻みはしても、それを言葉にする事も表情に表すことも無かった。少なくとも、それ位には彼らは大人だった。
そして教壇の前に立つ編入生。
「藤村士郎と言う。一年にも満たない間だが、これからよろしくお願いする」
「ふむ。誰か質問がある者はいるか?挙手してから、許す」
葛木の許しの言葉に、挙手をする女子生徒達。
「よし、平川」
「
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