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藤村士郎が征く
第20話 千客万来! ようこそ、因果の地 川神学園へ
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 あれから、ファミリーメンバーは全員何とか間に合い、朝のHRは全校集会へと変わっていた。

 学長である川上鉄心の前置きが入り、最初に壇上に上がった女性が葉桜清楚だった。
 彼女についての説明と本人からの挨拶も終わり、次に九鬼財閥では源氏3人組などとも呼ばれっていたりもする3人が紹介された。
 但し、最後の那須与一についてはサボりであった。

 それについては義経が誠心誠意謝っていたが、後ろで弁慶が川神水を飲み始めたが故、少しだけ台無しになった。

 その事についてではあるが、学年内のテストで5位以下であれば川神学園敷地内での川神水の飲水を1ヶ月禁止させる。6位以下であればSクラス落ち、7位以下であれば即退学というルールが敷かれていた。

 次に、とある高名な交響楽団が校内に入りすぐに演奏し始めて、従者服に身を包んだ男性たちがぞろぞろと表れ始めて、一人二組になり人間の橋を作り始める。
 その後に、長髪の女の子がその橋を弾正まで渡り歩いてきた。
 そして――――。

 「我、顕現である!」

 九鬼紋白が登場したのだった。後ろに控えたヒューム・ヘルシングと共に1年に編入するとのこと。

 そして最後に・・。

 「今回の武士道プランとは関係が薄い編入生が2人入るぞい。1人は3−Sなんじゃが、諸事情で少々遅れとる。そしてもう一人は、昨夜の天神館の助っ人役で現れた黒騎士じ『既に此処に』ぬ!?」

 紹介のために、鉄心が呼ぼうとしたところで何時の間にか、存在感が強い黒騎士が既に表れていた。

 「え?いつの間に・・!?」
 「近くで見るとでかいな・・2m位あるんじゃないか?」

 などと、ギャラリーからの声も上がった。

 「お主・・いつの間に・・・って、なんじゃそれは?」

 鉄心が黒騎士の左手にあるもの?を掴んでいたことに気付いた。

 『屋上でサボっていたので連れてきました。おそらく彼が、那須与一でしょう』

 黒騎士は、那須与一を壇上の下にいた義経に向かい放り投げた。

 「うわっと、与一!?だ、駄目じゃないか、皆との輪を崩したら・・・って、与一!!?」
 「ほう?今頃やってきても、罰は受けてもらうぞ・・・って、与一?」

 受け止めた義経と近くにいた弁慶が那須与一を見ると・・。

 「アガ・・ガッ・・ガガ・・・ア・・ガ・・」

 当の那須与一は、半分ほど白目を剥き、制服こそ多少汚れた程度になっているが、ボロ雑巾のようになっていた。

 『ご安心を。見た目こそ酷くはあるが、変に痛めつけてはいませんよ。理由としては、注意したところに逃亡を図ったので拘束したのですが、それでも抵抗を続けられたので少々痛い目を見てもらっただけです』
 「那須与一が悪いとはいえ、編入初日から
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