第五章
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「意外とな」
「意外か?」
「かなりな」
しかもその言葉を全く隠しはしないのだった。
「意外だよ。目立って明るい娘が好きだって予想していたんだけれどな」
「花でもあれなんだよ。菖蒲とか好きだな」
「菖蒲か」
「ああして静かに咲いてるのがな。すみれもいいな」
少し機嫌をよくさせて話す。
「ああいうのがな。いいな」
「そうか。そうした花がいいのか」
「だからかな」
加藤は自分の好みを振り返りつつ述べた。
「好きなのは。それでかな」
「まあそうかもな。花の趣味と女の子の好みは似てるからな」
紅もそれに応えて述べた。
「だからだろうな」
「だからか」
「俺の持論だけれどな」
こう断りはした。
「だからだな」
「そうか。だからあの娘が好きになったんだな」
「まあそれでだ」
紅はここまで話したうえでまた彼に対して言ってきた。
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