第五章 楽園
第13話 自問自答
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里「そう。デート中の精霊のグラフに……それも失敗したデートのグラフにね」
一方「どういうことだ?」
琴里「分からないわ。私も分析してる内にまるで精霊のデートをモニタリングしているような錯覚に陥ったんだから……」
士道「失敗したデート?」
琴里「そうよ。〈フラクシナス〉には失敗したデートのデータも保存してあるわよ。それと照らし合わせたら……ビンゴだったわ」
士道「昨日と今日のデート……」
佐天「心当たりでもあるんですか?」
士道「いや、何でもない……何でも……」
琴里「……まあ、いいわ。私はこれからも分析を続ける。だからーー」
一方「俺たちは自分の仕事をしろってことか。くっだらねェ……」
琴里「そういうこと。じゃ、今日はここまで」
こうして、お開きとなった。
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ーー
ー
〜士道side〜
昨日と今日、デートしてたのは……凜袮だ。
それもその二回とも成功したとは言い難い。絶対何かトラブルがあって……
失敗したんだ。
士道「ハハ……そんな、まさか……」
あまりにも突飛な考えに笑いがこみ上げてきた。だって馬鹿馬鹿しいにも程があるだろう?
俺の幼馴染が精霊だなんてさ。
士道「バカバカしい。早く寝よう」
でも、この違和感は何だろう……
士道は複雑な心情の中、眠りへとついた。
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ーー
ー
夢の中。
?「……駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ!やはり私は違うのか?同じにはなれないのか……?」
?「このままでは〈凶禍楽園〉が……私の楽園が……」
?「もはや手段を選んではいられない……」
?「私の、この手で……」
夢は、閉ざされた。
今日は、6月29日。
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