第二章
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「またマニアックだな」
だがその黒髪を派手に伸ばしている少年は加藤が見せてきたその本を見て言うのだった。
「それは」
「そんなにマニアックか?」
「マニアックだろ」
彼は加藤に対して答えた。
「っていうか料理対決漫画か」
「結構普通だろ?紅」
加藤は彼の名を言いながら言葉を返した。彼の名は紅裕樹というのだ。加藤と紅は同じクラスで友人同士なので。親友であると言ってもいい。
「こういう漫画よ」
「そうか?結構変わったジャンルだろ」
だが紅は顔を顰めさせてこう返すのだった。
「グルメ漫画は結構あるけれどな」
「グルメ漫画だから普通じゃねえの?」
「そこに対決が入れば違うよ」
紅はこう言うのだった。
「絶対にな。まあ面白そうだけれどな」
「そうだろ?じゃあこれ買うな」
「マジで買うのかよ」
「買うさ。さて、じゃあ行くか」
加藤はその漫画を手に取ったまま右手にあるレジに向かおうとする。
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