第一章
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間にカウンターから歳を取ってもう髪が真っ白になり腰もかがみ気味になっているお婆さんが言ってきた。
「あんた達ちゃんと身体拭いたかい?」
「髪と顔は」
「あと手も」
「服もちゃんと拭いてね」
お婆さんは高いがスローモーな声で二人に言うのだった。
「漫画、濡れたら駄目だからね」
「あっ、はい」
「それじゃあ」
「それから中に入っておいで」
お婆さんはまた二人に言ってきた。
「そうしておくれよ」
「はい、わかりました」
「じゃあ」
二人はお婆さんの言葉に応えてまた店を出た。そうしてハンカチを一旦絞ってからそのうえで学生服も拭きだした。そうして学生服を拭きながら苦笑いを浮かべて言い合うのだった。
「あの婆ちゃん本当に変わらないよな」
「そうだよな」
その苦笑いでお婆さんについて話すのだった。実はこのお婆さんは本屋共々学校では誰も知っている人であり結構話題になっているのだ。
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