第六章 正義の在り処編
第百八十八話 『クーデター』
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して悔しい表情になっているのであった。
◆◇―――――――――◇◆
そして機動六課でも事態は動いていた。
「シャーリー! シホちゃん達と通信は繋ぐことができたか!?」
「いえ! 何度も回線を変えたりして試みていますが全部繋がりません!」
はやてが管制室でシホ達に通信が繋がらないことに焦っていた。
シホに事前に言われていたのだ。
『私達ともし通信が繋がらない事態になったら機動六課の戦力を全員第二次警戒態勢に移行しておいて。魔術事件対策課の方にもそう伝えておいて……きっと何か良くないことが起きると思うから』
と、はやては伝言を受けていたのだ。
できれば当たってほしくない事態だったがはやては仕方がないとシホの言葉をそのまま実行すべく、シャーリーにその旨を伝えた。
それでシャーリーはすぐさまに機動六課戦闘メンバーに通達をした。
「(シホちゃん……無事でいてな。私達は私達でこれから起きることに対処していくわ。でも、すぐに帰ってくるんよ!)」
はやてはそう願う。
そして隣で浮いているリインが、
「シホさん達、無事でいてくれればいいです……」
はやてが敢えて口に出さなかった不安を代わりに言ってくれることに対して少しの感謝の言葉を贈りたかったが、今は緊急事態になりそうなことなので無言で頭を撫でる事にしたのであった。
そんな時にグリフィスがルキノからなにやら報告を受けているのに気付く。
「どうした、グリフィス君……?」
「は、はい、八神部隊長。緊急事態です!」
「なに………?」
そんな時に管制室のスクリーン………否、機動六課のあらゆるスクリーンにとある光景が映し出される。
「この映像は………ジグルド提督!? それに三提督まで!」
そこには三提督に剣を向けているジグルドの姿が映し出されていた。
画面先でジグルドが口を開く。
『この映像を見ている時空管理局局員、そして一般市民よ。聞け。私はブリューナク隊隊長、ジグルド・ブリュンヒルデだ。見てわかると思うが私は現在偉大なる三提督を人質に取っている』
「なんやて!?」
はやての驚きをよそにジグルドは言葉を続ける。
『私が要求することは唯二つ。あの“J・S事件”に大きく関与していたとある人物を此処に連れて来い! そして、この管理局の全制度の撤廃を要求する!!』
そのあんまりな要求にはやて以外にもこれを見ていた時空管理局局員すべてが怒りを顕わにした。
『当然そんな要求はそう簡単にのめないことは予想できるだろう。だが、私の目的を聞けば納得する者もいるだろう………モリア、流せ』
モリアが画面に現れてはやては面を食らっている間にも、次々と最高評議会が行ってきた悪行がネットにばら撒かれていく。
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