第六章 正義の在り処編
第百八十八話 『クーデター』
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ライダーの表情は好戦的なようで今すぐにでも戦いたいという気持ちが顔に現れて目がすでにぎらついている。
「ええ。準備はできているわ。言っておくけど私達もあなたを本気で倒すつもりでいくわ。そして捕まえてヴォルフ・イェーガーの事を聞かせてもらうわ!」
そう言ってシホはアンリミテッド・エア、ツヴィリングフォルムを構える。
アルトリアも風王結界で覆われているエクスカリバーを構える。
「そんじゃ、いくぜ!!」
ライダーの言葉が合図となりキリングドールも含めて全員がそれぞれ行動を開始した。
◆◇―――――――――◇◆
シホ達がライダーとキリングドールと戦闘を開始した同時間に地上本部では『ラルゴ・キール提督』、『レオーネ・フィリス提督』、『ミゼット・クローベル提督』の三提督が集会を開いていた。
話している内容は今現在ミッドチルダを騒がせている最高評議会の残党狩りのことに関してだ。
「………さて、我らがこうして話をしている間にもどこかで最高評議会のメンバーが殺害されているかもしれないと思うと、やるせないねぇ」
「そうだねぇ」
ラルゴの発言にレオーネがお茶を飲みながらも返事を返す。
「今、機動六課の皆さんが捜査に動いているそうだけど、状況は芳しくないという話ですね」
「うむ」
「聞き及んでいるぞ。なんでもキリングドールという殺傷兵器を開発して暴れまわっているという話じゃな」
ミゼットの心配の声が混じっている発言にラルゴとレオーネの二人も現在の状況は理解しているらしく三人ともに悩ましい表情になっている。
それでミゼットが空間ディスプレーを表示した。
そこにはモリア・モルドレッドの顔写真とリオンの顔写真が表示されていた。
それをラルゴとレオーネの二人の前にも表示して、
「この、モリアという男……。かつて管理局の執務官として働いていたという調べがついているわ。
そして現在機動六課で保護しているというこの少女、リオン・ネームレスという子はこのモリアの手によって人工的に作られた生命体らしいのよ」
「なんと……。違法な技術にもこのモリアという男は手を出しているというのか?」
「そのようです。このリオンという少女はリンカーコアを抜かれてモリアの操り人形と化していたそうですが、シュバインオーグ一等空尉の手によって解放されたそうだわ」
「ほう……。彼女か。さすがだな。伊達にミッドチルダの英雄ではないか」
三提督の中でシホの評価はかなり高い。
あのJ・S事件を解決に導いた機動六課の中で一番活躍した功労者だからだ。
聖王のゆりかごを破壊し尽くした光景は上層部なら誰でも見ていたのだからシホの実力は折り紙付きで知られている。
今も昇進の話が持ち上がっているが、まだシホは返事を保留して
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