第六話
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める。その遠慮のない視線に、ユーノは居心地が悪そうであった。
「しかし、不思議だ・・・。」
彼の呟きを、恭也が拾った。
「ん?何が不思議なんだ?」
考え事に夢中になっていたため、恭也の疑問に無意識に答えてしまう葵。
「いや、俺と同じくらいの体格の人間がフェレットになって・・・じゃあその質量はどこに行ったのかなって。なのはが普通に抱いて歩けたってことは体重もフェレット並に軽くなってるわけですよね?まあ、体のことは百歩譲って置いておくにしても、脳味噌はフェレットと同じ大きさしかないわけで。それで、人間のときと同じ考え方が出来てるっていうのが凄い不思議なんですよねー。最悪の場合、何かの映画みたいに変身魔法を使ったが最後、自分が人間だったということも忘れて残りの人生をずっとその姿で生きる可能性もあるのかなーと考えると、最初にその魔法を作った人の正気を疑うというか・・・。あー、待てよ。もしかすると、本体は異次元かどこかに隔離して、魔力で作った人形を動かすみたいな魔法なのかな?それなら多少の無茶も効くか。まあ、昔からある魔法なんだろうし、安全は確保されてるんだろうけど・・・不思議だなー。」
自分の考えを一通り口に出し、そこでふと我に返る葵。恐る恐る周りを見てみると、そこには彼を凝視する高町家と、葵の恐ろしい想像を聞いて震えているユーノの姿があった。
「怖!その想像怖いよ!これから変身魔法使えなくなるじゃないか!」
体を抱えて震えるユーノとは違い、真剣な顔をして葵を見る士郎と恭也。
「葵君は前から大人びた子だと思っていたけれど、そこまでだったかな・・・?」
(やべ・・・!滅茶苦茶疑われてる!)
口は災いの元である。自業自得な自体に焦る葵。焦りのあまり、咄嗟に嘘を吐いた。
「い、いやーこの『パッチ』を付けてから、頭の回転が速くなった気がするんですよー(棒」
HAHAHA!と笑う葵だが、その言葉を聞いてユーノと士郎が渋い顔をした。
「パッチ・・・その宝石のことかい?それはジュエルシードじゃなかったかい?」
「い、いやー。だって今まで正式名称知らなかったんで。自分で勝手に名前をつけてたんですよ。『人を超人へと書き換える後づけプログラム』って考えたら、パッチって呼び方が一番しっくりくるかなって思って。」
因みに、パッチに頭を良くするなどという機能は存在しない。
(・・・いや?原作では『不眠』やら『巨大化』やら、挙句の果てには二酸化炭素を吸収して酸素を吐き出す『植物化』なんて能力も出てきたんだから、『天才』パッチくらいあるかもしれないか?)
その場合、階段を昇ったらどんな強化をされるのか・・・。
(『不眠』は・・・Dies系の神みたいに、世界法則に組み込
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