九校戦編〈上〉
九校戦二日目(2)×氷柱倒し予選と試作品
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?」
「おや?そこまで分かってしまう何て織斑君は、人の精神状態から体調を一瞬で見分ける何てね。まあ花音は入れ込み過ぎて明日に影響しないかが、心配なくらいだね」
俺は後ろ姿を見た千代田先輩を見た後に感想を言ったら、そう答えが返ってきたのだった。俺は人では感じられない精神オーラから体調を一瞬で読み取る事ができるからなのか、たまに本当に人間かと言われるほどだ。
「一回戦は最短記録だそうで」
「花音はああいう性格だから。もう少し慎重に行ってくれると、見ている方も安心なんだけど」
苦笑しながら返ってきた応えに、少し興味を持った。午前は会長の方を見ていたから、一回戦は見ていないからどうやって破壊したかは知らないからだ。ただ地の精霊から地面系のを使っていると聞いただけだ。最短記録の割には自陣の柱も結構倒されたと聞いていた。
「始まる」
雫の呟きに、俺はフィールドへ視線を向けた。試合開始の合図と共に、地鳴りが起きた。
「これは一体?地面を揺らしているように見えますが」
「さすがの織斑君でも分からない事はあるんだね、あれは地雷源だよ。千代田家が得意とする魔法なのさ」
地雷源と聞いて納得したが、俺には地面系統の地震やマグニチュードくらいのかと思ったがどうやら違うようだ。魔法の才能が遺伝するものである以上、血縁者の間で得意・不得意が共通する事が多いのも当然の傾向と言える。四葉家は一人一人の特性が異なるが、精神干渉が得意な魔法師が多いというのは例外である。エレメンツで言うならゴーストで、相手の精神を破壊したり幻術を見せたりとヤバい魔法しかないと思われている。有力な一族は共通特性があるのか、一族に対する二つ名が贈られているというより付けられている。有名なのが、十文字家は「鉄壁」一条家は「爆裂」七草家は「万能」千葉家は「剣の魔法師」と特性というより技能に贈られる二つ名で、無論零家にも二つ名は存在するが「不老不死」とか「最強」と言われている。一族総体を指すものという意味。
千代田家の「地雷源」は振動系統・遠隔固体振動魔法、その中でも特に、地面を振動させる魔法を千代田家の魔法師は得意としている。土、岩、砂、コンクリなどの材質は問わない。地面にある固体に強い振動を与えて破壊する。それが千代田家の得意とするもんであり、「地雷を作り出す者」=「地雷源」が千代田一族に与えられた二つ名であった。直下型地震に似た上下方向の爆発的振動を与えられ、相手陣内の氷柱が一度に二本、轟音を立てて倒壊させる。相手選手は移動速度をゼロにする移動系魔法「強制停止」で防御を図るが、標的を変えて次々と炸裂する「地雷源」に防御対象に切り替えていない様子だ。
「これはこれで凄いとも言えるな」
「相手が攻撃優先に切り替えた」
「今更攻撃に変えても
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