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四重唱
第十二章
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が東ドイツなのであった。従って秘密警察の類もソ連に匹敵するものがあったのだ。
「しかも。嬉々として行っていました」
「仕事としてではなく」
「自らの富の為に」
 これも東側ではよくあった話だと言われている。自らの富や栄達の為にそうした仕事をしていたのだ。これで多大な富を得ていたというのがマゾーラの父であったのだ。

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