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【完結】剣製の魔法少女戦記
第六章 正義の在り処編
第百八十七話  『罠、そして現れる騎乗兵』
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いるのよ」
「三提督が……」

ギンガはその三名の名前が出たことによってより安心感を浮かべた顔になった。
それだけ三提督達が偉大かが分かる一面である。
この三人がバックにいるとなれば安心度はかなり増すといってもいい。

「これなら……」
「ええ、一応安心と言ってもいいと思うわ。……これで不穏分子がなければの話だけれどね」
「不穏分子ですか?」
「ええ。三提督がもしかしたら標的になるかもしれないからね。実際モリアは大勢の観客を人質に取ろうとしたから」
「リオンもそのモリアという人物に利用されていたんですよね、シホさん?」
「ええ。幸いなんとか救えて今は機動六課でほとぼりが立つまで匿っているところよ」
「よかった……。リオンが無事で……」

胸に手を持っていきギンガは安心そうに優しい顔になる。

「……さて、と。それじゃ話もそこそこにいきましょうか」
「はい、了解です。シホさん!」



◆◇―――――――――◇◆



それからシホ達はキリングドールの場所まで到着した。

「それで、シホさん。これからどうするんですか? これらはもう何度も検査を受けたんですよね? 今更でてくるものなどないと思いますけど……?」
「ま、見ていなさい。私流の捜査を見せてあげるわ」

そう言ってシホはキリングドールの残骸に手を添えて、

解析開始(トレース・オン)

キリングドールの解析を開始したのだ。
ことシホの解析魔術に関してはだれにも負けない自負はあるとシホは思っている。
なんせ宝具すら解析してしまうほどの性能を発揮するからだ。
衛宮士郎時代にも壊れたストーブや電化製品などを解析して悪いところを交換して幾度も瀕死の状態から復活させてきたのだから。
そして今回行う解析は宝具解析の応用である。
シホの解析と投影の手順は大まかに六つ。


―――創造の理念を鑑定。
―――基本となる骨子を想定。
―――構成された材質を複製。
―――制作に及ぶ技術を模倣。
―――成長に至る経験に共感。
―――蓄積された年月を再現。

この六の工程を踏んで最後にすべての工程を覆して一つの幻想を形にするのである。
そして今回注目するのはこの六の工程のうちの一つ。


制作に及ぶ技術を模倣。


これを使うわけだ。
この手順を踏むときにシホの脳内には作り出された光景や過程などの景色なども見えることがある。
ただそれだけではどこで作られているかはまだわからない。
だからさらにその工程にだけ神経を限定して絞って解析をかけていく。
そうすればさらに周りの風景や場所が視えてくるからだ。
一種の透視、サイコメトリーにも近い能力である。


………数分間目をつぶって解析作業をしていたシホ
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