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【完結】剣製の魔法少女戦記
第六章 正義の在り処編
第百八十七話  『罠、そして現れる騎乗兵』
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原因なんだけど、ジュエルシード事件や闇の書事件で大っぴらに強力な魔術を使っちゃったじゃない?
それが原因で上層部もその力が自分達に向くんじゃないか、とか恐れられちゃってね。
そして他にもなのはやフェイト、はやてにアリサ、すずか、士郎と当然私も含めてだけど強力な力を秘めているサーヴァントを従えているからそれも後押しをしているのが現状なのよ」

そう言ってシホはため息をつく。
シホがこの世界に来てからもう十年も経過してある程度信頼は得てきているのだが頭が固い者はいくらでもでてきている。
幾分魔術による捜査を許されている魔術事件対策課も危険対象に指定されているのだからままならない。
魔術と魔導、方向性は違えど同じ人間が使う術なのだからそれを正しい方向で使えるように指導していけばいいものを……とシホは昨今で抱えている悩みをギンガに話す。

「はぁー……やはり確執みたいなものがあるんですね」
「その通りです、ギンガ。今まで使い慣れてきた魔導の他に魔術という新しい力が出てくれば組織とすれば警戒する対象に含まれるのは当然というべきか、そんなところですね」
「アルトリアの言うとおりね。考えてみて、ギンガ」
「なにをですか……?」
「逆の考え方をすれば私達の元の世界である魔術が繁栄している世界では、魔導という新たな要素が出てきたらどうなる……?」

それでギンガは少し考えた後に、

「警戒、しますね……」
「でしょう?」

ギンガの表情は理解も納得もできるが、だけど、だからこそ手を取り合って共存すればさらによりよく発展していけるという考えが浮かぶ。

「少しずつでも共存できれば……」

そのギンガの小さな呟きもシホ達は聞き取り、

「そう。それが今の私達の世界の現状なのよ。力は力、異分子でもいつかは共存できる。それがいま私達の時代で試されているのよ。
だから悪く言えば一歩間違えれば魔導師と魔術師による戦い……いや、もしかしたら戦争にまで発展してしまう可能性も未来には孕んでいる」
「そんな……ッ!」

シホの最悪の未来予測にギンガは声を荒げて叫ぶ。

「安心してください、ギンガ。そうならないように今も上ではリンディを始めとした魔術師支持派が共存の道を上層部に訴えかけているのです」
「うむ。いつの世も争いは絶えぬが、なにも剣を取り争うこともせずに、言葉で戦っていければそれで道はいつか開かれるというものよ」

アルトリアとネロの言葉に幾分落ち着いてきたのか、ギンガは安心した表情で「そうですね」と頷く。
そしてシホも頷いた後に「それにね……」と言葉を続けて、

「かの三提督である『ラルゴ・キール提督』、『レオーネ・フィリス提督』、そして『ミゼット・クローベル提督』のお三方も魔術師に対しては支持派に回ってくれて
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