暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/Fantasy lord [Knight of wrought iron]
現状を知り、今後を憂う
[5/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

魔力素が魔力濃度が外の数倍はあるのに、魔法の森ではそれを遙かに凌ぐとなれば、肉体に影響を及ぼすのも納得できる。
魔力の塊である私ならば、隠れ蓑にするにも絶好の場所となるだろう。

永遠亭―――迷いの竹林と呼ばれる原生林の遙か奥に建てられた屋敷で、曰く月からの使者が薬を作っているとか。
有り体に言えば宇宙人。吸血鬼だの天狗だのがいる時点である程度は覚悟していたが、闇鍋もいいところだな。
危険性は皆無。僻地故に情報が入り乱れないから、限られた情報から導き出した結果に過ぎないので、絶対とは言い難いとか。
因みに通り道となる迷いの竹林はその名に相応しく、道案内する者がいなければまず永遠亭に辿り着けない構造となっているらしい。
それが閉鎖的状況を作り出す大役を担っているとなると、間違いなく意図的に潜り込んだと疑っていいだろう。
そもそも宇宙人の来訪という時点で目立たない訳がないのだから、措置としては適当といえる。
永遠亭では医者業を営んでいるらしく、人間の里でも慈善活動としてあらゆる医薬品を無料配布しているようだ。

太陽の畑―――この部分を話すときの慧音の熱の入り用は凄まじかった。
印象云々の話を事前にしていた筈なのに、これだけは譲れないとばかりに饒舌になっていた。
曰く、そこは一年中四季に囚われず多種多様の花が咲き誇る場所で、幻想郷一美しい場所と言っても差し支えない。
しかし、そこを守護する妖怪は太陽の畑を荒らした者に一切の容赦をしない、最強最悪の存在らしい。
過去にその妖怪の危険性を訴えたことにより端を発した、人間による襲撃戦が行われたことがあるらしく、その際太陽の畑は見るも無惨な光景となったとか。
そして、それに怒りを覚えた妖怪は、襲撃戦に参加した人間一人残らず抹殺し、その者達の首を里の前に捨て去ったとか。
それにより、太陽の畑に近寄る者は妖怪であろうといなくなったとか。とはいえ、慧音は直接その光景を目の当たりにした訳ではなく、彼女が生まれる遙か前の出来事をなぞっているに過ぎないらしく、どこまで噂に尾ひれがついているものかわかったものではなかった。

次の内容は、旧都及び地霊殿と呼ばれる地下都市。
幻想郷の地下深くに位置する、事実上の第二の幻想郷として認識されているらしい。
地上に住む者達から追いやられ、行き場をなくした者達によって作られた世界。
これもまた遙か昔の話らしく、幻想郷初期の話題となれば最早その確執は相当なものである。
追いやられたのは、所謂地上では生き辛い何かをやらかした人間や、持っている能力が周囲に不幸をもたらす故に消えざるを得なかった妖怪等。
いつの時代も波長の合わない相手は迫害される運命にあるということか。
謎の声の主も、ここは居場所のなく
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ