第199話 金色の妖精と黒の妖精
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来てるみたいだし。」
セメ「お迎え?」
ル「ほら、あそこに。」
ルーシィの言葉にセメスは首を傾げると、ルーシィが指差した方に視線を動かした。そこにいたのは、体全身に包帯を巻いたミイラと、ふわふわと飛んでいる幽霊だった。
ロッ「おわーーーーーっ!?」
セイ「お化けーーーーーっ!?」
ジュ「いや・・この者達は、もしや・・・」
ロッカーとセインが驚嘆の声を上げる中、ジュラは冷静にお化け達に視線を移す。
ジュ「トーヤ殿と契約している・・・」
ル「ミイラ男と、双子の幽霊のユウとレイです。」
ミイラ男とユウとレイがこくこくと頷いた。
セイン達はこの場をルーシィに任せて、ミイラ男とユウとレイと共に避難する事にした。
ナデ「ル・・ルーシィ様、どど、ど、どうか・・・お気をつけて。」
ル「うん!ナデシコ達も。」
ルーシィは立ち去るセインを見届けた後、バルゴを星霊界に帰らせ、目の前にいる悪魔に視線を移した。
悪魔5「女1人に何が出来るんだい?」
ル「1人なんかじゃないわ。私には、皆がついてる!必ずアンタを倒してやるから、覚悟しなさい!」
悪魔5「それはこっちの台詞だな。必ず君を殺してあげるから、覚悟しときなよ。」
この悪魔、他の9頭の悪魔と比較したら口調は優しいのだが、その時に浮かべる笑顔がとてつもなく恐ろしく、体が思わず震え上がってしまい、殺気がするほどだ。
悪魔5「それにしても・・・」
ル「え?」
悪魔の赤黒い瞳がじーーーっとルーシィを見つめる。ルーシィは思わず後ずさりをする。
ル「(あ・・悪魔にまで、ナンパされちゃうなんて・・・)」
喜んでいるのか悲しんでいるのか。非常に曖昧な事をルーシィは考える。
だが、ルーシィが考えている事と、悪魔が呟いた事は天と地の差と同じくらい違った。
悪魔5「君・・・すごく美味しそうだね〜。」
ル「・・・え?」
一瞬、ルーシィは自分の耳を疑った。だが、目の前の悪魔が自分の事を見て舌なめずりをするのを見た瞬間自分の耳は正常運転だという事を自覚した。
悪魔は背中に背負っている風呂敷から新たな包丁を2本取り出すと・・・
悪魔5「調理させろォーーー!」
ル「キャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
2本の包丁を振り回しながらルーシィを追いかけ始めた。ルーシィも悲鳴を上げながら全力疾走で逃げる。
悪魔5「焼く?煮る?揚げる?蒸す?とにかく美味しく調理してあげるから〜♪」
ル「どれも絶対いやーーーーーっ!ていうか私絶対不味いから!それ以前に絶対食べれないから!」
悪魔にツッコミを入れながらも、ルーシィは必死に逃げる、逃げる、逃げる。悪魔はル
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