8話
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
らう。織斑、ヤマト、オルコット。試しに飛んでみせろ」
(´ヘ`;)
「早くしろ。熟練したIS操縦者は展開まで一秒とかからないぞ」
まだISを展開していない千冬さんに指摘された俺と一夏。そうは言っても俺と一夏はまだ初心者なんですけど。
普通のISはアクセサリーで待機されている
ちなみに専用機持ちである一夏は右腕のガントレットで、オルコットは左耳のイヤーカフスだ。俺の?俺のは特殊だ
「集中しろ」
おっとやばいやばい。早く展開しないと叩かれそうだ
俺はエクシアを呼び出す為に目を閉じて意識を集中し……。
(ミラージュコロイド解除、エクシア起動)
そう心の中で呟いた刹那、全身に薄い膜が広がっていくのが分かった。展開時間は約0.7秒。俺の体から光の粒子が開放されるように溢れ、そして再集結して纏まり、IS本体として形成された。
エクシアを纏っていくと体が急に軽くなる。各種センサーが意識に接続され、周囲の解像度が上がっていく。そして『エクシア』を完全に装備した状態になると、地面から十数センチ浮遊していた。
俺と同じく、一夏が『白式』、セシリアが『ブルー・ティアーズ』を装備して浮かんでいる。余談だが、俺との対戦で損傷していた『ブルー・ティアーズ』のもう完全に修復済みだった。
「よし、飛べ」
千冬さんに言われて、俺とセシリアは即座に飛んだ。そして急上昇し、セシリアと同じ位置で静止する。
ん? 一夏が出遅れたな。おまけに上昇速度も遅い。
「何をやっている。スペック上の出力では白式の方が上だぞ」
通信回線から千冬さんのお叱りの言葉を受ける一夏。
「遅いぞ一夏」
「あのなぁ。そう言われても急上昇や急下降は昨日習ったばかりだぞ? 『自分の前方に角錐を展開させるイメージ』で行うようにって言われても、全然感覚が掴めないし」
俺の突っ込みに一夏が言い返してきた。まぁ確かに習ったばかりで、さっき一夏が言ったイメージだけじゃとても無理だな。
「一夏さん、イメージは所詮イメージ。自分がやりやすい方法を模索する方が建設的でしてよ」
「セシリアの言うとおりだ。俺もイメージを変えた途端にやりやすくなったぞ」
「そう言われてもなぁ。大体、空を飛ぶ感覚自体がまだあやふやなんだよ。なんで浮いてるんだ、これ」
一夏は白式にある二対の翼状を観察しながら見ていると……。
「説明しても構いませんが、長いですわよ? 反重力力翼と流動波干渉の話になりますもの」
「わかった。説明はしてくれなくていい」
説明しようとするセシリアを即座にストップをかけて断った。俺も今ここでそんな説明聞きたくないし。
「そう、残念ですわ。ふふっ」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ