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Fate/Fantasy lord [Knight of wrought iron]
乾坤の神
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だ?」
「――――――」
「神奈子?」
「いや、ちょっと考え事をな。………何を考えているんだ、奴は」
微かに聞こえた奴、という言葉に意識が強ばる。
彼女は、私をここに連れてきた存在と接点があるのか?
それともその可能性を持つ人物に当たりがついているのか?
問いただそうとするよりも早く、神奈子が口を開いた。
「いいか、落ち着いて聞いてくれ。ここは日本であって日本ではない。地球の中にありながら、その存在を隔絶したいわゆる第二の地球といってもいい世界。それがここ―――――幻想郷なんだ」
「げんそう、きょう?」
聞いたことのない単語に、眉を潜める。
魔術師と同じく、東洋の神秘の秘匿概念に当たる用語なのだろうか。
「もっと砕いて説明するなら、ここは幻想郷の外の世界を起点として、その存在が幻―――言い換えれば存在しないものとして扱われたあらゆる事象が集う場所なの」
「………つまり、君のような神が存在しているのも、幻想郷に住んでいるからなのか?」
「半分は正解。私達は信仰が薄れていくせいで存在を保てなくなったから、ここに移住してきたの。ここは妖怪がわんさかいるお陰で、神様だなんて胡散臭い存在も信用されるのよ」
「妖怪、だと?それはあれか、九尾の狐やらぬらりひょんみたいな」
「それで合ってるわよ。まぁ、浮世絵に書かれているようなゲテモノを想像してたら、ギャップに苦しむのは間違いないと思うけど」
意味深な言葉と共にほくそ笑む神奈子。
嫌な予感がしなくもないが、これでもあらゆる英霊と対峙してきた経歴がある。そう簡単には動揺はしない筈だ。
「えっと、それでシロウさんは、外から来たので何処にも行く当てがないんですよね」
「ん?まぁ、そうなるな。当てはなくとも、なんとでもなるさ。これでもサバイバル生活には慣れているし、寝ずに数日過ごすことだって不可能じゃないからな」
正確には余裕で可能な訳だが、そこは先程と同様の理由で濁しておく。
「そ、そんな!いけませんよ、外は危険がいっぱいなんですから!」
子供に言い聞かせるような口上で私に迫る。
ううむ、大丈夫な根拠を説明できない以上、煙に巻く手段が思いつかない。
何を言っても悪手になりそうに感じるし、どうするべきか。
「なら、しばらくはここを起点にして家捜しすればいいんじゃない?」
考え事をしていた筈の諏訪子が、饅頭を美味そうに食べながらそんなことを言い出した。
「そんな、迷惑になるぞ」
「迷惑なら言うかっての。幻想郷に来てからは有り体な刺激ばかりで飽き飽きしていたところだったからさ。それに、早苗もご執心のようだし」
「も、もう!諏訪
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