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無欠の刃
下忍編
誤解
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意した時、じっとカトナを見ていたカカシが、ふと物静かな声で聴いた。

 「カトナ。今から俺が言う事は多分、お前の逆鱗に触れる。それでも聞いていいか」

 自分に逆鱗なんてあるだろうか。そう思って、けれど会えて何も言わず、カトナは続きを促した。

 「べつに、どうぞ」

 その声を聞いた後でもカカシは迷っているように視線を彷徨わせ、そして聞きづらそうにしながらも尋ねる。

 「カトナ、おまえはもしかして」

 躊躇いがちな声で、カカシは告げる。


 「ナルトの為だけに生きてるわけじゃないのか?」


 それは別に逆鱗でもなんでもなく、ただの、カトナの弱点だった。
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