ヒーロー(マスコット)サイドと捕食者サイド
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
総二の胃の痛みに拍車をかける。
そんな実息子には構わず未春はどこか嬉しそうにモニターを見やった。
「タイミング的にはちょっと早いけど、こういったライバルの登場ってのはいいわ。仲間だけで無く敵にもツインテールが居るからこそ燃えるってものよね!」
「そりゃ創作ならドキドキできるけどさ!? 現実では正体不明な奴ほど気味悪い存在は無いんだって! 名前すら分かって無いしこっちは割と本気で焦ってるんだよ!!」
「レッドとブルーの露出度の高い近未来的な装備に対して、相手は此方に比べるとがっちり固めている古代と生物感の合わさった装備……色も赤と青を合わせた紫……うんうん! 最高じゃない!」
「いやもう今更だけど話を聞いてくれぇぇっ!?」
結局大した話し合いも出来ないまま、この日の会議は終了してしまったのであった。……端っこでトゥアールがボロ雑巾の様になっていたのは、また別の話。
・
・
・
・
・
同時刻の別の場所。
彼等の噂のやり玉に挙がっている紫色の少女……その少女の正体である新垣瀧馬は、椅子に座ったまま自身に寄生し融合している、アルティメギルの連中とは違う単純感情から生まれたエレメリアン・ラースへ話しかけていた。
「じゃあ、やっぱり方針はある程度変更した方がいいのか?」
『オウ。危惧してはいたが本当に変換効率が違うんダナ……試しに全て実行しておいて良かっタゼ』
彼等が何に付いて話しているかと言うと、それは数時間前に倒したゴリラギルディと戦闘員達より得た属性力を、エネルギーに変化インした際の効率に付いてだった。
実は瀧馬とラースはゴリラギルディを前にしていた時、このような会話を交わしていた。
(「今回は全ての捕食方法を試した方がいいと?」)
(『アア。そもそも体が全然違ぇンダ、変換効率も当然違ってくルシ、下手扱かない様に見定めといた方がいいだろウゼ』)
それから瀧馬は三種の捕食方法を全て試し、その結果分かったのは“変換効率はラースとは違い吸引>捕食≒属性玉”だという事と“属性力そのもののエネルギー変換効率が思ったより微妙”だという事だろう。
微妙というのは文字通りで、ラース自身の体の時と比べると悪いが、一気にピンチに陥るかと言われら場今まで寄り気を付けていれば良いという……ぶっちゃけ本当に微妙な値なのだ。
しかし、大きく変わった事もある、それはエレメリアンを確実に倒す必要が出てきたという事だ。
今まで瀧馬は直接喰うだけでいいならツインテイルズと共闘が出来るのではないかとも考えていたが、この事実の所為で共闘は難しくなっている。人間だってチビチビと少な
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ