暁 〜小説投稿サイト〜
寄生捕喰者とツインテール
ヒーロー(マスコット)サイドと捕食者サイド
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
はエレメリアンに滅ぼされ無機質で覇気の無い世界と化しており、奪われた属性力は吸収される前にエレメリアンから取り戻さないと二度と戻らない為に生産性など全くないが、しかしせめて仇は討ってほしい、この世界には同じようにはなってほしく無いとの思いを彼等に告げる。

 ……まあ重苦しい内容や出自とは裏腹に、本人が意外と抜けていてしかも性欲旺盛だったために、津辺が暴力に走る等紆余曲折はあったが、テイルギアというツインテール属性を核として装着者の属性力と反応、共鳴し作り出される強化武装を渡され、まずは観束がテイルレッドへと、そして次に津辺がテイルブルーへと変身し、この世界に迫るアルティメギル所属のエレメリアン達を相手取っているという訳である。


 そしてテイルブルーも加わりこれからアルティメギルの奴等も本腰を入れてくるであろうという所で……先の映像の少女が現れ、彼らが到着する前に倒してしまっていた光景を目にしたのだ。


 この世界では唯一エレメリアンに対抗できる力である、今は彼らの手首にブレスレットの様な形状で待機しているテイルギア。
 テイルギアの起動に必要な筈のツインテール属性は殆ど持っていないという事実。つまりそれも無しでエレメリアンを倒すている事になるのだが、たった数日しかこの非日常を経験していないとはいえ、彼等にとってそれは常軌を逸した出来事であった。

 オマケに科学に関しては並はずれた頭脳を持っているトゥアールでさえ、この事について詳細を明らかにするのは無理だったのだから、彼等の困惑も納得はできよう。



「倒すだけならまだしも……あいつアルティメギルの奴等を喰ってたんだぜ!? ほっといたらヤバいかも―――」
「いえ、多分そんな事にはならないと思いますよ」



 言いながらトゥアールは、ゴリラ型の怪人から靄の様な物が出ているシーンを繰り返し流しながら、モニターしたのキーボードを操作して映像を少しだけ暗くする。すると見え辛らかった靄が、ハッキリと視認できるようになった。


「ゴリラギルディから流れ出て彼女が吸い込んだこのオーラ、これを詳しく調べてみたら属性力でした。他にも、彼女がゴリラギルディに齧りついた時に、僅かですがゴリラギルディの属性力が減っていました。この事から、彼女が食物と見ているのは肉では無く属性力ではないかと、私はそう見ています」
「なら尚更安心できないじゃない!! 結局皆の属性力が狙われている事に変わりは無いし、アルティメギルの奴らみたいに属性力を奪うんじゃなく直接食べるんなら、喰われた時点で取り返えせなくなるわ!」



 津辺の言葉は尤も……寧ろどこぞのヒーロー番組の如く名乗り妙なこだわりを見せ、こちらとの舌戦にも付き合ってくれるアルティメギルとは違い、紫色の少女は映像を見る
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ