暁 〜小説投稿サイト〜
寄生捕喰者とツインテール
ヒーロー(マスコット)サイドと捕食者サイド
[1/7]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
 喫茶店アドレシェンツェア(訳・思春期)の地下。三十代だというのに重度の中二病なマスターが経営する、来る客の半分程も年齢問わず中二病な、しかしコーヒーの美味しさはかなりのモノであるこの店。


 その店と繋がっているマスターの家であろう場所……その地下、そこには常軌を逸した光景が広がっていた。

さながらそこは特撮ヒーロー、特に戦隊モノによくある秘密基地の様な内装で、よく分からない機械が幾つも置いてあったり、マシンでも発射するのかカタパルトにつながる通路も用意されている。

 中央には話し合いの為の長めのテーブルが用意され、そこのすぐ隣には巨大なモニターがはめこまれており、モニターの下にはそれに相応しい大きさを誇るキーボ−ドが鎮座していた。


 そんな特撮好きは勿論、やんちゃ盛りである世間の少年達、青春時代それに憧れていた大人達が興奮してやまない地下秘密基地で、とある四人が真剣な雰囲気で話し合っていた。



「じゃあ、やっぱりあいつはテイルギアを使っていないのか……?」
「はい。映像での細かい部分や属性力観測装置によるあの場の属性力変動の票も確認しては見ました。しかし、やっぱりそれらしき機器は見つからず私達に類する力は感じられないのです」
「でも、でも! あんた前に言ってたじゃない! 強いツインテール属性が無ければ、変身は出来ないって! オマケにツインテール属性が無いどころか、他の属性力ももろもろ低かったんでしょ!?」
「それを私に聞かれましても……全く未知の技術か、もしくは変身したのではなく元々の姿であるとしか……」



 人影のうち二人は、ツインテール好きで名を馳せる少年・観束総二。そして彼の幼馴染の少女・津辺愛香だ。二人は以前瀧馬が通学路で見た銀髪の少女へ、困惑の表情で詰め寄っている。

 対する少女は、本当に説明のしようも無いのか難しい顔で黙っていた。



 モニターには紫色の髪をツインテールにしたモンスター娘が映っている。映像は意外と鮮明で、その少女がゴリラの様な風貌の化け物を嵐にて吹き飛ばし、そのゴリラの様な怪人を圧倒的実力で打ち伏せるさまもくっきりと映し出されていた。



 謎の地下基地、記者一人もいなかったのに残されている映像、先程の彼等の発言……何故一般高校生である彼等がこんな非日常の真っただ中の施設で不思議な会話を交わしているのか?

 それは……驚くなかれ、ツインテイルズの正体、それが彼らだからなのだ。テイルレッドに変身するのは男である筈の観束、世間から酷評を受けているテイルブルーへ変身するのが津辺である。



 彼等は始めてアルティメギルが現れたあの日、異世界から来たという今難しい顔で話している銀髪の少女・トゥアールに出会った。

 彼女の世界
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ