十四話
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ラは飯の時どこにいたんだ?ラウラが捜してたぞ」
「そうか、ありがとう。後で謝っておこう」
「一夏さんはいらっしゃいますの?」
「一夏ぁ、いるの?」
「一夏……いる?」
オルコットや凰、デュノアがいる。因みにデュノアとは昼間自己紹介しあった。
「俺は邪魔なようだな。どれ、暫く出かけてくるとしようか」
※ ※ ※
俺は海の堤防に行き、釣りをしていた。勿論夜目が利くので浮きは見えている。
「お兄ちゃん」
「どうした?ラウラ」
一時間程するとラウラが来た。
「お兄ちゃんが居ないから捜してた」
「そう言えば夕食の時も捜してくれてたんだな。済まなかった」
「ううん、いいよ。そう言えばお兄ちゃん、そこに座ってもいい?」
そう言うと俺の返答もまたずに俺の前に座った。それはラウラが俺を椅子のようにする形だった。
「こうしてるとお兄ちゃんに包まれているみたいで気持ちいい」
俺は釣り竿を持っていない方の手でラウラを後ろから抱きしめた。釣りをしていたので前傾姿勢になっていた。なので必然的にラウラの頬の横に顔がくる。
「うーっ」
ラウラは小さく唸ると顔を下に向けて真っ赤にしてしまった。髪も内側にくてっとしている。
「ラウラは可愛いな」
自分の義妹なので多少の過大評価もあるかもしれないが本心からの言葉だった。
暫くして、ラウラが手の中で寝てしまった後も俺はゆっくりと釣りを楽しんだ。
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