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願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)
カルテット
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してるから勝ったみたいだ。
その時、その場にいた蘭豹が急に喋り出した。

「さて、全員集まったな。結果を発表するで。
予想外だったが、今回勝ったのはEグループのキンジのチームだ」

まぁこれで負けるようなら今度からは
ピンからキリまでスタンドプレーを実行しなくてはならなくなっていた。

「…なぁ…どうやってレキの足を止めていたんだ?」

遠山が聞いてくる。
まぁ普通は気になるだろうがそこまで大したことはしていない。

「別になにもしてないさ。
精々狙撃の少女と世間話をしていただけだ」

「さて、テメェ等ぁ!終わったからさっさと帰れ!」

遠山は何かを言おうとしたが、欄豹の声に阻まれてチャンスを逃した。
俺は蘭豹の言葉を聞くなり、その場から消えるように寮へと帰るのであった。



ーーーーーとある建物の一室。

「まさかあのレキレキのチームが負けるなんてね…。
キンジと言えどまだ無理だと思ってたんだけどなぁ…」

一人の少女はパソコンを立ち上げとある動画を再生する。
それは今日あったカルテットの映像だった。

「……は?誰これ、人間?」

彼女は監視カメラをハッキングし目をつけた人間の活躍を研究しようと言った名目だったのだ。
しかし、その映像には目当ての物が写っておらず、
代わりにと、一人の男子生徒が路上を走り、数キロ離れた場所へと到着すると言う映像だった。
その男子生徒はビルに到着するなり壁を掛け上がって屋上に到達。
残り時間を対談で潰したのだった。

「誰?名前…赤志 ユウジ。
ふぅん…ちょっと気になっちゃうなぁ…」

少女は唇に指を当ててそう呟いた。

「先ずは見極めなきゃね」

少女は少々乱暴ながら、パソコンの電源を落とすのだった。




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