七十九 綱手VSうちはサスケ
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チとの和解の際、彼は兄に頼まれた。
ダンゾウが火影に就任しないよう引き延ばすように、と。また、自分の代わりに里を頼むとも。
兄との約束を果たす為に、サスケは署名運動に励んだのだ。その結果が今の現状だ。
充実感を覚えたサスケはようやく木から下りた。
火影の事で賑わう里とは正反対に、此処は人通りが少なく閑散としている。だがサスケの心中は満足感に満ちていた。帰路につく為に一歩足を踏み出す。
だがサスケに訪れた平穏はほんの一時だった。
不意に寒気を覚える。
吐いた息は白く、背筋がぞくぞくとした。冷気が足下を撫で上げ、肌を刺す。
その瞬間、サスケは思い出した。この寒さは以前経験した事がある……―――。
「…お久しぶりです、うちはサスケくん…」
鏡。
一瞬の内に周囲を取り巻く、数多のそれら。
サスケの顔を見るなり彼は申し訳なさそうに、だがきっぱりと告げた。
「突然ですが、死んでください」
死の宣告を下したのは、かつて波の国で対峙し、兄との和解時に橋までサスケを誘導した―――白であった。
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