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ルドガーinD×D (改)
十一話:シスターを救出しに来ました
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きかかえられた状態でオロオロと見つめるアーシアさん。
何と言うか……ごちそうさまだな。

「まだよ…まだ私は諦めないわ!」

うわ、まだ、いたのかレイナーレの奴。
折角の良い空気をぶち壊して何が楽しいんだ?
はあ……仕方ない。面倒くさいけど捕まえるか。

「イッセー、お前はアーシアさんを安全なとこに連れてけ」
「ルドガーはどうするんだよ?」
「俺はあいつを捕まえる。心配するなって、すぐ終わるからさ」
「……ルドガー先輩手伝います」
「よし、じゃあさっさと終わらせるぞ」
「……はい」

その後、俺と塔城が何をしたかは別に語らなくてもいいよな?





「こんにちわ、堕天使さん。単独で動くなんて随分と自信があったのね」

ボロボロになって俺と塔城を怯えたように見るレイナーレに部長がそう声をかける。
どうして怯えられているのか俺達には皆目見当もつかないな。

「あ、あなたは……」
「あなたが随分と可愛がってくれた眷属の主……リアス・グレモリーよ」

そう言って笑顔で挨拶する部長だったが
正直言って怒っているようにしか見えない。
笑顔で怒りを表現するって凄いな、部長は。

「グレモリー家の娘か!?」
「どうぞお身知りおきを……もっとも、貴方はもうすぐ、死ぬのだけれどもね」

そう言ってレイナーレの前に黒い羽を投げ捨てる部長。
部長の言葉とその羽を見たことで顔が真っ青になるレイナーレ。
あれってもしかして仲間の堕天使の羽か?
何だか少しレイナーレが可哀想になってきたな……。

「部長、命までは奪わなくてもいいんじゃないですか?」

俺がそう提案すると無茶苦茶、意外そうな目でみんなから見つめられた。
アーシアさんだけはいつもと変わらない優しい目で見ていてくれるのが救いだ。

「ルドガー……あなた本気?」
「えっと…もう抵抗できないんだから別に殺す必要はないんじゃないですか?勿論、それ相応の罰は受けてもらいますけど」
「…………アーシア、イッセー、あなた達はどう思うの?」

部長が話をアーシアさんとイッセーに振る。
まあ、今回の件の張本人だしな。
二人がダメだって言うなら俺も引き下がるよ。

「私は…私は許してあげたいです」
「アーシア!?……アーシアがそう言うなら俺もそうします、部長」

アーシアさんは許してくれるらしい。
やっぱりあの子は天使だと思う。
天使じゃないならどっかの聖人の生まれ変わりだよな絶対。

「そう……あなた達がそう言うなら私は何も言わないわ。それじゃあなたは魔王様を通じてグリゴリへと返還するわ。何か異論でもあるかしら?」
「そんなものないわよ、生きていられるならそれに従うわ……」
「そう、それじゃあ早速――「待って」――
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