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僕の周りには変わり種が多い
入学編
第2話 魔法師?
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ね」

「さすがにメガネをかけているだけは、あるね」

「除霊とサイオンとメガネって? 俺には何のことかわからないんだけど?」

「除霊といっても、地縛霊を徐くものなんだ。まず地縛霊というのは、特定の空間に濃密度のサイオンがあるところに、プシオン情報体が結びついて残留する思念のことなんだ。地縛霊とサイオンの関係はまずわかったかな?」

「なんとなくだけど」

「続けるとして、その地縛霊をサイオンの塊で、その場所から離れさせたり、あるいはサイオンを壊したりして、プシオン情報体を隔離する結界を張るのは、僕のアルバイト先の師匠とかがおこなうんだ」

「それと、メガネの関係は?」

「プシオンというのは、オーラとして見えることもあって、そのオーラが見えすぎる人は、オーラ・カット・コーティング・レンズをつけたメガネをかけるんだよ。それでいいよね? 美月さん」

「はい。入学式に、達也さんにも眼がいいんだねって、言われたので、他にもわかる人がいるかなと覚悟はしてたんですけど、翔さんもレンズに度が入っていないことから、気がついたのですか?」

「いや、プシオンは僕も意識すれば見えるよ。たとえば、メガネをかけた人が身近にいる場合には、一度は見てみるよ」

「それって、どうしてですか?」

「オーラって、負の感情ほど見やすいって、美月さんならわかるよね?」

「ええ」

「負の感情が見えやすいというのは、こちらが負の感情をむけると、それに反発して相手は負の感情を増加させることもある。だから、昨日の美月さんの感情的な発言って、1科生の負の感情を、無意識に読みとってしまったんじゃないかな?」

「もしかしたら、そうかもしれません」

「まあ、そういうのもあって、負の感情を発しそうな場面では、そういう人のそばは、一時的に避けたりすることがあるんだ」

「それは、いいけどよ。結局、簡単なアルバイトだったのに風邪になったのって、なんでなんだ?」

レオが最初に話をふっていたのに、いつのまにか美月さんとの話になってしまていたな。

「そういえば、脱線しちゃったね。えーと、続きがあって、実はそこの近くに、旧い封印があって、プシオンとサイオンに対する二重の封印だったんだけど、プシオンの封印をこわしちゃって、旧い封印の中の良くない霊があばれだして、それを対処するのにサイオンを使い果たしてしまってね。その時に雨がふっていて、風邪をひいてしまったんだ」

「その封印は?」

「簡易型の結界を師匠がはって、翌日には、本格的な結界をはったそうだよ」

それで、まわりは納得した。
けど、本当のところは、師匠が来て強引につれていかれたからだ。なんであんな場所に、いまどき妖魔としては高位である八尾の妖狐なんて、どうしている
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