入学編
第2話 魔法師?
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のねって、ちょっといじけかけていたら、
「陸名さん。サイオン量といっても保有量のことを申していまして、サイオンを術式解体の対抗魔法と同じように、魔法でなくて発火念力でおこなえるのもすごいですわよ」
司波さんにそう言われて悪い気はしなかった。気分がなおったところで、美月が
「達也さんも深雪さんもすごいけど、翔さんもエリカちゃんもすごい人だったのね……うちの高校って、一般人の方が珍しいのかな?」
「魔法科高校に一般人はいないと思う」
北山さんの発言は魔法師の見習いとしては、しごくもっともだが、美月のまわりに魔法師と一般人の区別をする人は、いなかったんだろうなという気はしたが、そこでなんとなくうやむやになってしまい、そのままプラットホームでわかれることになった。
翌朝は昨日の朝より遅くくると、すでに達也、レオ、エリカ、美月がそろっていたが、朝からなんか雰囲気がちょっと重たい。
「4人とも、なんか暗くないかい?」
「いや、生徒会室で昼食をとることになってね」
「4人とも?」
「達也だけ」
達也の雰囲気が重たいというのは、なんとなくわかる気はするが、他の3人まで重たいのはよくわからないが、さわらない方が良い気がしたので、話題をかえることにした。
「そういえば、今日の午後は実習事業があるんだよな」
「そうだなぁ」
「やっぱり中学校で使っていたのよりは、良い教育用CADがつかわれているんだろうか。僕の行ってた中学校では5年前のモデルだったから、少しだけ楽しみなんだ」
「やっぱり毎年新しいのに代えるのかな」
「受験の時に使ったのと同じのじゃないのー」
「あっ、僕って、受験の時に風邪をひいていて、朝は40度の熱があったところで、魔法実技の受験を受けていたから、あまりよく覚えていないんだ」
「はっ?」
そこで、予鈴がなったので各自の席に戻っていくことになったけど、言わなかった方がよかったかな?
後悔するかどうかは、あとになってからしかわからないよなと、端末にむかって課題をおこなっていくことにした。
昼休みは、達也は妹の司波さんと一緒に生徒会室へ向かうなか、僕はレオ、エリカ、美月と昼食をとるが、生徒会の話題にふれたくないのか、達也の話は無しで僕の受験の時の話になった。
「実は、受験日の3日前に顔を見せたら、アルバイトがあるって気晴らしに、行ったんだけどさ」
「受験日前の気晴らしだって?」
「まあ、それぐらい簡単なアルバイトのはずだったんだ」
「そうなのか。それで」
「アルバイトは、地縛霊の除霊だったんだけど」
「除霊? 初めて聞くなぁ。それ」
「もしかして、翔さんて、それでサイオンの塊を放てるんです
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