三十五話:平穏と新たな厄介事
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ばどうなるかぐらい俺にも分かるのでこれ以外の選択肢は無い。
「そっかあ…えへへ」
そう言ってやると嬉しそうに俺の腕に抱き着いて来るイリナ。
どうやらどす黒いオーラは消えてくれたみたいだ。
よかった……だが少々掴む力が強すぎないか?俺じゃなけりゃ折れてるぞ。
「イリナ……お前は何でいるんだ?」
「もともと神を咬み殺すために教会にいたんだからいない以上はいる意味無いもの。エクスカリバーを返してさっさと抜けて来たわ。それで後はイッセー君と一緒に居たいからこうして転校してきたの」
「そうか……」
ゼノヴィア、お前は間違いなく世界で一番不幸な人間だ。
だから『世界よ、私が何をしたというのだ!?』
と叫ぶお前を咎める者は誰もいないはずだ。
「それにしても……イッセー君ってモテるよね」
「知らん」
ジト目で見て来るイリナの顔が見れずにそっぽを向く。
「イッセー君はカッコイイからモテるのは仕方ないよね…でも、一番は私なんだから!」
何やら決意したかのように言うが俺には何のことか分からない。
そして掴まれた腕がそろそろ血が止まって痺れてきているのでいい加減、離して欲しい。
そう思ってイリナの方を見ると真剣な目で見られて固まってしまう。
「私の全てを賭けてイッセー君の一番になってみせるからね!絶対!!」
その瞬間、俺の心臓が大きく跳ねたような気がした。
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