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魔法薬を好きなように
第26話 侵攻計画
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布もわかるという能力があるというのがわかった。これって先住の魔法だから、使用しているところを見つかると、異端審問にひっかかる可能性があるんだよな。
まあ、「水の精霊から授かった」と水の精霊の前で話せれば、それですむ話だが、そこまで行くのに、ひと悶着おこりそうだから、やっぱり秘密にしておくのがよかろうと、モンモランシーとは話がついた。同じ部屋で話していたのに、ギーシュは頭の上に「?」マークを浮かばせているが、そういうのは無視だ。

モンモランシーにはもうひとつ『使い魔との目と耳の共有に関する研究』という学術書の話をして、使い魔の目や耳が共有できないのは、数年に一度ぐらいの割合で発生していると伝えると、魔法学院側で認めるのなら、そのことを魔法学院の公文書に署名することの約束はとれて、実際、魔法学院でも手続きがおこなわれた。

こういう多少のことはあったが2学期の生活は、夏休み直前のおだやかな日々をすごしていたが、10月(ユルの月)に入ってすぐに、学院長室に呼ばれた。まっていたのは、オスマン氏と、魔法衛士隊の顔見知りの衛士だった。
その衛士から、

「ジャック・ド・アミアン。貴殿に召集がかかったので、国軍へ参加する準備をされたし」

予想より早かったが、可能性としてはあると思っていた。ただ、なぜ魔法衛士隊の知り合いが、直接伝えにきたのかは、この時点ではわかっていなかったが、オスマン氏の顔には、ヤレヤレと書いてあった。

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