第26話 侵攻計画
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あと、指令本部は……諸侯軍には兄貴がでるんだろう? 戦闘指揮なんかしたことはないから、最後方にいてもらって、実戦指揮官は前にでてもらうのがいいんじゃないかな。実戦指揮官なら、城の衛兵の誰かができるだろうし」
マスケット銃が3列とか、長槍というのは、前世での戦国武将がおこなった方法のはずだ。それをちょっとアレンジしている。
「ふむ。しかし、幅が狭くなりすぎないか?」
「200名の部隊では、戦略的に意味のあるところにはいかないはずだから、マスケット銃か、弓を使い果たしたら、下がるのを狙っているんだよ」
「下がる? いいのか?」
「横の部隊との連携が必要になるけれど、下がったとみて、攻め込んできたら、左右からの攻撃の的になってもらう。正規軍はプライドが邪魔しておこなわないけど、傭兵あたりがおこなう戦術だよ。アミアン家は軍の家系じゃないから、別にいいだろう?」
「プライドでは勝てないから、いいだろう。ところで、さっき慣れさすのがひとつと言っておったの」
こういうところは、親父もめざといな。
「それは、どうせ短期で終わるのなら、戦争の戦術全体なんて領民に覚えさせない方が、統治する上では、いざという時に楽だしね」
「いざという時か?」
「そう、領内で反乱がおこった時にね。この戦争で、宮廷に納める税金が上がるように見えるから、領民にもしわ寄せがおこる。だから、万が一ってやつだよ」
「ふむ」
「けど、相手がそこまでおこなうかどうかわからないけれど、長期化する可能性もありそうなんだ」
「なんだと!?」
今、頭に浮かんでいるのは、前世で覚えている、金髪の小僧とやゆされていたキャラが、のっていた小説でとられた方法だ。
「今回のアルビオン遠征の目的というのは、アルビオンに王家を復興させるのが目的だよね?」
「そのように聞いておる」
「ならば、その復興する王家のために、平民を護る義務がこちらにしょうじるのだけど、そこをついて、侵攻する途中の街などから食料を、全てうばいとって、後退していくという作戦をとられたら、そういう街には食料をこちらから提供しなければならない。そんな手があるよ」
「馬鹿な。そんなことをするわけがなかろう」
「過去に例が無いのは、タルブ戦のようにだまし打ちがあるよ。国土が戦争で疲弊しているはずなのに、あの時期に戦争をしかけてくるんだから、平民のことをどこまで考えているのやら」
「……」
「それで、こちらの食料補給に負荷をかけて、奥へ侵攻するほど、急速に補給の負荷はあがるし、そこの補給路の護衛にも戦力をまわさないといけなくなるから、最前線の人員が必然的に減ってしまう。補給を一回たたれたら、戦う前に餓えて、戦意なんて失う。戦意を失った軍に勝ち目な
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