行くぜ!尾刈斗!
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─試合当日
遂に尾刈斗中との練習試合の日だ。
この三日間俺達は結構成長したはずだ
三日間の間に新しい部員が増えた。
いや、帰ってきたと言うべきだろうか…
と俺は心で思いつつベンチを見た。
背番号12のユニフォームを着た
見覚えのある顔にメガネだ。いや、目金だ。
「ふふん、この僕がベンチを暖めておいてあげます!皆さんはグラウンドで尾刈斗相手に頑張って下さいね」
目金がそうベンチで叫んだ。
俺は心で思った…やってることは雑用だけどなぁと…
そんなことを思っていると突然寒気がした。
不気味な雰囲気をした人がグラウンドに集まってくる。
あれが尾刈斗中のメンバーだろう。
「不気味…」
隣で影野が呟いた。
「「お前が言うな」」
俺と半田の言葉が綺麗にハモった。
少し笑いが起きたが、笑いはすぐに消える。
「君達が雷門中のサッカー部員だね」
一つ目の描かれたバンダナをした少年が呟いた。
その後ろには監督と見受けられる大人の姿が見える。
その監督と見受けられる大人が豪炎寺を見る。
「おお!君が噂の豪炎寺くんか!雷門中と帝国の試合見せて貰ったよ、豪炎寺くんのシュートは衰えてなかったね!」
と明るく豪炎寺に話し掛ける。
それを見ていた染岡話す。
「なんか気にいらねぇな、お前たちが戦うのは豪炎寺じゃねぇ!俺達全員だ!」
と少し切れ気味で叫ぶと尾刈斗の監督が言い返す。
「私達は豪炎寺くんと試合がしたくて雷門中との試合を組んだんです。せいぜい豪炎寺くんの足を引っ張らない試合をしてくださいね」
と言葉を残し尾刈斗のベンチに戻った。
染岡が「てめぇ!」と尾刈斗の監督に掛かろうとするが
円堂が染岡を抑える。
「染岡我慢だ!俺達は確かに弱いかもしれない。だけど気持ちでは遥かに勝ってる!雷門のサッカーをあいつらに見せてやろうぜ!」
と染岡に声を掛けている。
時間はどんどん迫ってくる、俺はスパイクの紐を結び直した。
審判団が駆け寄る。
「雷門中の皆さん開始時刻です。グラウンドに集合して下さい」
俺達は円陣を組んだあとグラウンドに整列した。
挨拶の時に俺の前には目に黒いアイラインをした男が並んでいる。
「君、スパイクの紐ほどけてる」
男が俺に話し掛けた。
「本当だ、ありがとな。…いつほどけたんだろ…」
俺が呟くとアイラインの男。
「知らないうちにスパイクの紐がほどけた?まさか…」
男は少し顔を上げると歌い始めた。
「妖怪のせいなのね♪そうなのね♪」
俺はその歌を聞くと鋭いツッコミを入れる。
「確かに同じところだけどそれは駄目だろ!」
と鋭いツッコミをいれた。
俺達は自分達の持ち場に着い
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