同窓会とかあったら、久しぶりに会っても中々話せないもんだよな。 まぁ同窓会行ったことないけど。
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このパーティーハウスにいるのはランクがCから高くてBまでの冒険者。彼らに男の太刀を見切るのは不可能だった。
こうして、数瞬の後に立っているのは男と、唯一その動きが見えていたランクA−の冒険者であるランサーだけになった。
「やぁ、やっぱりアンタは凌いだか〜。『堅牢』のゾルディック。『魔弓姫』ネーナの射撃をより確実な物に変える不動の城壁さ〜ん。」
「私が誰かをそこまで詳しく知っていて、それで尚ここに来たのは愚行としか思えんな。私の盾はあの『千刃覇王』タルタス殿の大剣を3度受けても倒れんのだぞ? 速度重視の剣術では破れん。」
そう語るゾルディックの声には絶対の自信が込められていた。
事実、『騎士』の派生であるジョブの『ディフェンダー』を得ている彼の防御力は大きく、ドラゴンに踏まれてもビクともしないものだった。
だが、その情報もしっかり知っているだろうに、男はニヤリと笑うだけ。
「そうだな〜、確かに破れんだろうし、アンタの必殺の一点突きでもカウンターに喰らえば土手っ腹に穴開きそうだね〜。」
だけど、とニンマリ笑ったまま男は続ける。
「俺の『スタンド』の前では、無力。」
「スタンドだと? ッ!!?」
疑問に思ったが、問い質す暇もない、恐ろしい速度で突っ込んでくる男の居合を防ぐべく、彼は腰を落とした。
『ディフェンダー』のジョブスキル「一点突き」。
盾と槍の双方に魔力を注ぐことにより、大型攻撃魔法を数発食らっても崩れない防御力と巨大な岩すら穴を開ける究極の攻撃力を得る。
これによるカウンターで彼は幾度となく危機を乗り越え、今のランクを得ているのだ。
だからこそ、これには自信があった。
故に驚いただろう。
男の刃が、自分の両脚を切断した瞬間は・・・・。
「ぐあっ!!?」
呻き声をあげ、崩れるゾルディック。彼の耳に男の声が入る。
「はっは〜、残念だったね『堅牢』。俺のスタンド、エジプトの墓守の神アヌビスの暗示する『アヌビス神』は斬ると決めた物以外を通り抜けてその物を斬る能力があるのさ〜。」
「くっ・・・・、つまりはどんなに盾が硬くても無駄、というわけか・・・・!!」
「そ〜だね〜、俺がアンタを斬ると決めた瞬間から射程内にいる間は絶対に斬られるね〜。」
ケラケラと笑いながらゾルディックに返答する男。そのニヤケ面のまま彼に近づき、言葉を続けた。
「安心しなよ、アンタは殺さない。強者は『試す』ってウチのボスも行ってたしね〜。連れて帰るよ〜。」
ニヤニヤと笑いながら手を伸ばす男。
ゾルディックは出血で霞む意識の中で、咄嗟に反応した。
(この男に捕まってはいけない!!!)
「ウルアァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
「なっ!!?」
ギィィィィン!!!
死力を使い放った「一点突き」。
反撃されるとは思っ
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