同窓会とかあったら、久しぶりに会っても中々話せないもんだよな。 まぁ同窓会行ったことないけど。
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その頃、王都の一角で。
「申し訳ありません、この建物はロビンソンのパーティーハウスとなっていますので許可なき立ち入りはご遠慮願います。」
とある建物の前で、リーダーのネーナから留守を任されたメンバーである魔法使いがそう言って訪問者に辞去を願う。
そう言われている男は、身長180cmほどの少しヒョロッとした男でこの国では珍しい黒い袴姿で、同じく黒い羽織を羽織っていた。
倭国の人間らしく腰に刀を差しているが、そのひょろ長い体躯ではマトモに振るえそうでもない。
「あ〜・・・、そう。そっか、なら仕方ないね〜・・・。」
どこか眠そうな声でそう言って踵を返す男、魔術師はそれを見送りながら面倒事にならずにすんだ事にホッと息を漏らした。
次の瞬間である。
ザシュッ・・・・・
魔術師の目には、男が一瞬ブレたように見えた。
そして、徐々に元あった視界からズレていくのを感じつつ、意識を手放した。
一刀のもとに胴と脚を分けられた魔術師は一瞬でそのまま絶命したのであった。
一拍おいて切断面から迸る血。
それを浴びつつ、血の吹き出る音に中にいた者が得物を手に集まってくるのを眺めながら斬り捨てた男はやはり眠そうにため息を吐いた。
「あ〜あ、せめて入るくらいは穏やかに行きたかったんだけどなぁ・・・、まぁいいや。」
「貴様っ、一体何の目的でココに来た!!!」
気怠そうに頭を掻く男に向けて槍を構えながら油断なく詰問するランサー。
恐らくロビンソンの幹部的な位置にいる男なのだろう、老練な兵である彼の激に一切動揺することなく、男はこともなげに答える。
「何って、こんなことしてたら目的は1つだけっしょ? 殺しよ、殺し。」
その余裕すら感じられる言動により一層ランサーが警戒を強めるが、そんな彼の視界から男が消え去った。
「なっ、一体ど「ギャアァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」ッ!!」
己の声を遮る程の絶叫に慌てて振り返ると、喉を一閃されて絶命する仲間と、その横で頭を掻く男がいた。
「あ〜あ〜、一瞬で殺すつもりだったのに無駄に体捻るから瞬殺出来なかったじゃ〜ん。」
「貴様ァァァァァァァァァァァ!!!!!」
ランサーのその怒りの叫びと共に、唖然として固まっていた一同も一瞬にして色めき立ち襲いかかった。
槍が、斧が、剣が、あらゆる方向から一斉に男に向かう。
血しぶきが舞った。
「やぁ、皆さん元気ね〜。」
その血しぶきは、男以外の血であったが・・・。
男は瞬速の太刀で全員を斬り捨てながら上へ跳び上がり、天井にへばりついていた。
「じゃ、次は俺からだ。」
そう言うや否や、一瞬で視界から消え、また1人斬り捨てる。
間の悪いことに、現在
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