暁 〜小説投稿サイト〜
SAOもう一人の聖騎士
泥棒の王と二人の勇者その一

[8]前話 前書き [1]後書き [2]次話
「キリト、こいつを使え、二刀流の方が良いだろ?」

キリトにデュランダルを渡し、大型の短剣を二本構える。銘は<アーチボルト>と<バムド・ベルド>だ。

「許さんぞ貴様らぁ・・・その首すっとばして飾ってやるからな・・・」

幽鬼のように須郷が呟く。そして勢いに任せ突進して来た。悪くない踏み込みだが、その聖剣<エクスキャリバー>が俺達に届く筈も無く

「ぎゃぁぁぁぁぁ!」

俺の短剣が閃き、順手で握る右の<バムド・ベルド>の斬り下ろしが剣を握っていた右腕を肩から、逆手に握った<アーチボルト>の切り上げが左手を肘の先から斬り飛ばす。ペインアブゾーバはゼロな為、凄まじい痛みが奴を苛んでいる筈だ

「スイッチ!」

須郷には、この言葉の意味が解らなかっただろう。

「おあぁぁぁぁぁ!」

右上から斬り下ろす、左下から斬り上げる、超高速の斬撃が、微妙に角度を変えながら真円を描くその様は、まるで皆既日食の太陽から噴き出すコロナのようだ

「これで終わりだ!」

キリトの止めの左突きが須郷の右目を貫き、奴は空気に溶けるようにして消えた。チン、と、誰も聞いてはいないが音高く得物を鞘に納める。

「さぁ、帰ろう!現実世界に!」
[8]前話 前書き [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ