暁 〜小説投稿サイト〜
クルスニク・オーケストラ
楽譜 Forth×Force
2譜 変身中の真実!?
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 せっかくここまでしてもらったんだ。まずは一口。
 美味い――んだが、何だろう、どこかで食べたことあるような味……

「そういえば今気づいたんですが。ユリウスさんもリドウさんも今日は私服なんですね」
「ああ。今日は集合までに間があったから」

 そういえばヴェルの私服姿は初めて飲み会に来た日以来、見てないな。

「私服でも骸殻に変身できるんですか?」
「おいおい。できないわけないだろ。骸殻は時計さえあればいつでもどこでも起動可能。やりたくないけど」

 リドウの奴、さっきから結構、食が進んでるな。ジゼルの手料理は気に入ったらしい。
 かく言う俺も、今日は酒よりこっちの料理のほうが進んでるが。

「やりたくない、ですか」

 これに苦笑して答えたのはジゼルだった。

「実は骸殻って、マナを鎧の形として装着しているだけですから、その……感覚的には実質『着てない』に等しいんですのよね。ですから、《呪い》を差し引いても、あまり使いたくないんですけれど……」

 あー、あったなそういえば、そんなの。外からはきっちり覆われてるように見えるんだが、変身中はこっちもあちこち気になるというか。気にせずにいられるようになるまで何ヶ月もかかったなぁ。


「じゃあ社長も、骸殻使用時はそのぅ……裸、なんですか?」


「…………」
「…………」
「…………」
『アハハハハハハハハハハッッ!!!!』

 そ、想像だけで腹がよじれる…ッ! 裸! あのビズリーが裸!

「ちょ、やめてよね、何その凶悪な想像!」
「え? え? わ、私、何か変なこと言いました?」
「言われてみれば、そのっ、っく、通りなのですが、ふふ、ふくくくっ」

 俺たち3人は笑いが止まらず、ヴェルだけが困ったようにおろおろしてた。
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