第六章
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ものよ」
「やれやれ、貴女も相変わらずですね」
こうは言ってもやはり沙耶香を認めている言葉の響きだった。
「お好きなようで」
「好きよ。女の子だけでなく男もね」
どちらもだというのだった。
「けれど今は女の子をね。食べたいわ」
「左様ですか」
「それにしても。あの二人は幸せになれるわ」
沙耶香もここで上を見上げた。そうしてそのうえでその病室の窓を見るのだった。
「貴方のおかげでね」
「それならば私は満足です。それで」
そんな二人の幸せに笑みを浮かべる速水だった。そして懐から出されたカードが何かというと。
それは恋人だった。彼はそのカードを見てさらに満足気な顔になるのだった。
届いた願い 完
2009・6・15
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