十話:後輩が冷たいです
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
それだけのリスクを背負ってでもいく覚悟がイッセーにあるのか?
「あなたの行動は私や他の部員にも多大な影響を及ぼすことになる!
あなたはグレモリー眷属の悪魔なのよ!それを自覚しなさい!!」
「じゃあ、俺を眷属から外してください!俺個人であの教会に乗り込みます!!」
「そんなことが出来るわけがないでしょう!どうしてわかってくれないの!?」
部長は眷属から外してくれと言うイッセーに涙ながらに説得を試みるが
イッセーの覚悟は揺らがない。一度決めたら何があっても引かない目をしてる。
「俺はアーシア・アルジェントと友達になりました。
アーシアは大切な友達です!俺は絶対に友達を見捨てません!!」
友達を絶対に見捨てないか……良い覚悟だな。
これだけの覚悟を見せられたら俺も何かしたくなるな。
………よし!
「イッセー、俺も行くよ」
「ルドガー、お前!?」
「ルドガー、あなた人の話を聞いてたの!?」
「部長、俺は人間です、眷属でもない。この中で一番身軽に動けるのは俺だと思います」
非難がましく俺に言ってくる部長にそう返す。
悪魔が動くことが出来ないなら人間である俺が動けば問題はないよな?
それなら被害を受けるのは俺だけだしな。
「それに一人より二人の方が生存率は上がります」
「そんなことを言っても…!」
「部長」
突如、姫島先輩が部長に何かを耳打ちし始めた、すると途端に表情を険しくする部長。
何なんだ、一体?
「大事な用事ができたわ。私と朱乃はこれから少し外へ出るわね」
「部長、まだ話は終わって―――っ!?」
イッセーの言葉を遮るように人差し指を立てて、イッセーの口元にやる部長。
「イッセー、あなたにいくつか話しておくことがあるわ。まず、あなたは『兵士』を弱い駒だと思っているわね?」
「は、はい」
「それは大きな間違いよ『兵士』には他の駒にはない特別な力があるの。それが『昇格』よ」
なぜ今こんな話をされているのかが分からずにただ部長の言葉に頷くイッセー。
因みに俺も良く分からない。
「実際のチェス同様、『兵士』は相手陣地の最深部に赴いた時、『王』以外の全ての駒に昇格することが可能なのよ。イッセー、あなたは私が“敵の陣地”と認めた場所の一番重要な所へ足を踏み入れた時、『王』以外の駒に変ずることができるの」
そこで部長の言わんとしていることに気づき驚愕の表情を浮かべるイッセー。
俺も気づいた……でも不安だから後でイッセーに確認しよう、うん。
「あなたは悪魔になっての日が浅い、だから最強の駒である『女王』への昇格は負担がかかって現時点では無理でしょう
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ