十話:後輩が冷たいです
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姉様は、はぐれ悪魔です
サーゼクス様の保護を受けているルドガー先輩と
会うなんてことはまず考えられませんよね。
でも……もしかしたら……ああ、考えていたら、何だか頭がこんがらがってきました。
これも全部ルドガー先輩のせいです。
おかわりを持ってきてくれたら気晴らしにまたいじってあげます。
それにしても……ルドガー先輩をいじるのは楽しいですね。
反応が一つ一つ面白いのであきません。
何と言うんでしょうか?先輩はいじられ慣れてると思います。
それなのに変わらない、いじられ耐性……いじられるために生まれて来たみたいな人です。
そう言えば、新しく入ったもう一人の先輩、兵藤先輩は今何をしているのでしょうか?
昨日はシスターを助けられずにへこんでいましたけど今はどうなのでしょうか?
昨日と言えばルドガー先輩を置き去りにしてましたね……すっかり忘れてました。
Sideout塔城小猫
―――パシン!
……部室内に、響き渡る乾いた音。
その音の源はイッセーの頬で、その頬は真っ赤に染まっている。
まあ、当然だな。部長が本気でイッセーを平手打ちしたんだからな。
どうしてこんなことになっているかと言うとだ。
何でもイッセーはアーシアさんと何とか再開することが出来たらしいんだ。
でも、二人で話している時に空気を読まずに堕天使が乱入してきて
アーシアさんを奪われた。
イッセーは勿論アーシアさんを救うために堕天使が潜伏しているという教会に
乗り込もうとした。でも、そこで部長からのストップがかかって行けないという状態。
しかし、イッセーは諦めずに部長の説得を試みるが話し合いは平行線に入って
ついに痺れを切らした部長がイッセーを叩いたというわけだな。
「何度言ったら分かってくれるの!?イッセー。
……どんな理由があってもあのシスターのことは救えないわ!!」
まあ、普通はそうだよな。相手は本来悪魔が関わってはならない存在、シスター。
おまけに堕天使の配下にいる子だ。
迂闊に手を出したら戦争が起きてしまうかもしれない程、危険なことだからな。
「なら俺一人でも行きます」
毅然とした態度で言い放ち決して自分の意志を曲げようとしないイッセー。
正直言って、いつもの変態っぷりからは想像もできないような態度に俺は戸惑っている。
いや、『お前そんな顔出来たのかよ!?』ってツッコミを耐えているだけでも
褒めてもらいたいぐらいなんだけどさ。
「あなたは本当に馬鹿なの?行けば確実に殺されるわ。もう生き返ることは出来ないのよ?
それがわかってるの!?」
確かに、イッセーの今の実力なら行っても何も出来ずに死ぬのが落ちだろうな。
それに、生き返ることは二度と出来ない。
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