幕間其の参 兵どもに夢のあと、東西交流戦終幕
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れを見た宇喜多は・・。
「たっかっ!こんな阿保な額払えるかい!!」
宇喜多は、たたき返すように投げつけたが、それをあっさり受け止める鉢屋。
「高いのは当然だろう。藤村組内でもトップクラスの重要人物の1人であり、九鬼財閥の総帥とも個人的なコネクションを持っている程の人物だぞ。その上、総帥本人や側近中の側近達からの依頼内容を探れ、と言うのだからな。因みに、個人的に言わせてもらえば、極力敵に回したくない奴でもある」
「何やそりゃ、初めから受ける気なんて無かったってことかいな!」
「そうは、言っていない。その額プラス忍びビジネスの布教に協力、それと奴を敵に回す見返り程に適した重要人物との個人的コネクションの確約、これら全て揃っていれば、受けるぞ」
「そんなもん無理に決まってるやろ!と言うか、うちがそれ欲しいわ」
鉢屋と宇喜多が言い合いしている間に、大友が吉村と話をしていた。
「なぁ、吉村。ああ言う吾人の事って、何ていうんだっけか?」
「英傑だな。この言葉が、一番しっくりくると思うぞ」
「おおー!?それだー!さすがは吉村!・・・でもあの吾人何の為に来たんだ?」
「それは、長宗我部と鉢屋に言っておきたい事があったからだよ」
「うわ!?いつの間にそこに!?」
吉村と話していた大友の後ろに、突如として士郎が移動してきた。
「ちょっと二人と話したいんだが、いいかな?」
「あ、ああ、構わぬが・・」
「それじゃあ、お言葉に甘えて・・二人に言いたいことがあるんだが・・いいか?」
だが、士郎が言いかけるところで、鉢屋が遮るように手のひらを前に出した。
「おまえの言いたいことは判っている、藤村士郎。何故、気を使わなかった・・・と言う事だな?」
「ああ、使っても勝てたかは知らないが、本気を出していれば圧勝されなかっただろう?」
「士郎の言いたいことは分かる。俺たちは今回での敗因が、俺たち自身にもあったことを痛感されたからな。天狗の鼻を折られた、と言う奴だな」
「・・・・忠告するまでも無かったか。杞憂とも思ったが、一応な」
腕組をして、真剣な表情をしていた士郎の顔が和らいだ。
「それを言うために、わざわざ会いに来てくれたとはな・・。これは何処かで、汚名返上をせねばな・・・・・そうだ!これがいい!見ていろよ、士郎!すぐに名誉挽回してくれるわ!!」
いつものように高笑いしながら、別れの挨拶も無しに、長宗我部宗男は走り抜けてしまった。
「ちょ!?」
「あんの阿保!何してんねん!?」
尼子と宇喜多が何に驚いたかというと、長曾我部はただ走り抜けただけでは無い。
改札口をハードル走の要領で、飛び越えて行ってしまったのだ。
このままで
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