第五章 楽園
第12話 忘れられた記憶
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士道と上条はいつもの朝を迎えていた。
その日は、四糸乃が急に具合が悪くなったり、凜袮が鍵を無くしかけたり、ASTからの通達があったりと何だか騒がしかった。
凜袮が上条と士道をデートに誘い、三人でのデートが始まった。
さすが士道だ。
そう。
士道は6月28日の記憶を失った。
そして今日は、二回目の6月28日。
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上条「………どういう状況でせうか?」
上条が見ているのは凜袮が士道の指を舐めているところだった。
うん、確かにアイスが指に落ちてしまうのはあることだけどね?流石に他人にそれを舐めさせるとは……
さすが士道だ。
士道「も、もういいから離してくれ!」
その言葉を聞いた凜袮は士道の指を離す。流石の士道もこのことには疑問を覚えたようだ。
さあ、選択肢の時間だ。
凜袮を問い詰めるか
凜袮を心配するか
士道が出した答えはーー
士道「……凜袮、大丈夫か?顔色悪いけど……」
心配する、だ。
凜袮「え?う、うん……大丈夫だよ。ちょっとアイス食べ過ぎちゃったみたい……」
士道「そっか。あんま無理すんなよ」
凜袮「うん……それも、そうだ………ね………」
と、突然
ふらっと凜袮が転けそうになった。
士道「お、おい凜袮!」
凜袮「だ、大丈夫……貧血ぎみなのかな……」
上条「大丈夫か?」
凜袮「平気平気。少し休憩すれば、すぐ良くなるよ……」
上条「なら、少し休むか」
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ー
あの後、凜袮がもう大丈夫だと言ったので、家に帰ることにした。
士道「(凜袮に頼りすぎたから……こんなことになったのか……?)」
士道は今までの自分の行動を振り返り悔やんでいた。
上条「(これはかなりヤバイな……)」
上条は凜袮をチラッと見なが危機感を覚えていた。
凜袮「………」
凜袮はいつもの笑顔と元気さは何者かに取られたようになくなっていた。
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凜袮「今日の夕飯どうだった?」
士道「もちろん、美味しかったよ」
結局凜袮に飯を作ってもらうことになってしまった。
凜袮「〜〜♪〜〜♪」
先ほどとは変わって、取られた元気と笑顔が戻ってきたように楽しそうに皿洗いをしていた。
そんな中、士道は勇気を振り絞って凜袮に言った。
士道「な、なあ凜袮。最近凜袮に頼りすぎてると思うんだ。だからさ、もう夕飯とか朝飯とか作りにこなくてもいいぞ
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