二十話
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その女性はこちらに歩み寄り自己紹介をする
「はじめまして、ユリエールです。ギルドALFに所属しています」
ALFとはアインクラッド解放軍の略だそうでユリエールと名乗るその女性は正式名称があまり好きではないという
アスナが昨日のことの抗議ですか?と警戒心を強め聞くと
「いやいや、とんでもない。むしろお礼を言いたいくらい」
さらに続け
「今日はあなたたち三人にお願いがあって来たのです」
話を掻い摘まむとどうやら元々軍のギルドマスターをしていたシンカーという男が突如勢力を伸ばしてきたキバオウという男に騙され緊急脱出用の結晶類を何一つ持たずハイレベルのダンジョンに連れ込まれ置き去りにされたのだという。自分一人では助け出すこともできず、なんとか彼を救い出すために一緒にダンジョンに行ってくれないかということだ
まだアスナは疑っているようで裏がとれないと…というとそこに
「だいじょうぶだよ、ママ。そのひとうそついてないよ」
とユイが言う。なぜそんなことが分かるかはわからないが確信を持った声であるのは間違いない。
(ユイがそういうんじゃ仕方ないな…それに俺もそのシンカーとかいうお人よし過ぎる人も嫌いじゃないしな)
俺が助けに行くことを決意しているのと同じくキリトとアスナの方も答えが出たらくこちらの方を見てくる。それに対し頷きで返しユリエールに助けに行くことを伝える
助けに行くにも階層の場所を聞きそれなりの装備をしていかなければならないと思っていると
「場所はここです…」
(ん?)
どういうことだ?と思いながら話を聞く
「はじまりの街の地下にある大きなダンジョン…そこの一番奥にシンカーはいると思われます…」
ベータテスターのキリトも知らないらしく、どうやら上の階層を攻略すればするほど解放されるダンジョンなのだとのこと
ダンジョンは60層クラスでユリエールも一対一ならなんとかなるが連戦は無理だとのこと
しかし俺らは60層程度なら3人もいれば何とかなるだろう
キリトが87レベル、アスナが70レベル、俺が86レベルなので安全マージンはキープしている
ユリエールの気がかりとしてはどうやらボスクラスの敵がでるのだという
その言葉にアスナとキリトが60層のボスを思い出していた
「えーと、たしか石でできた鎧武者みたいな奴だろう」
あぁ、と思い出す
「あの一撃も食らわないまま倒しちまったやつな」
その言葉にアスナが苦笑しユリエールに大丈夫だろうと返す
とりあえず必要以上にアイテムを買いこまなくていいと判断した俺たちはそのままダンジョンに向かうことにした
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