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ハイスクールD×D 雷帝への道程
私は何も見ていない
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く感じないのでかなり恥ずかしい。顔も赤くなっている気がする。おかしい、いつから私に乙女回路が搭載されたんだろう。でも、ゼオンになら全部見せてもって私は何を考えているの!?第一、ゼオンは部長の婚約者で、でも朱乃さん達はゼオンに押し掛けてハーレムを無理矢理作らせるんだよね。だったら私が混ざってもって違う!?落ち着け、落ち着くんだ。素数だ、素数を数えるんだ。ええっと

「ふむ、なるほど」

素数を数えようとした瞬間、ゼオンは何かを理解したのか視線が外れる。おかげで少し冷静になれた。

「譲渡の力は使える様になっただけなのだな。かなり力をロスしている。それも今後は解消されていくのだろうが、現在の所は36%しか譲渡する事が出来ないようだな。溜まっている力によっては譲渡せずに自分を強化する方が良いだろう」

「でも私は弱いし、魔法もまだ上手く使えないから」

「魔法が上手く使えないか。イッセーなら逆に出来るかもしれないな」

「何が?」

「イッセー、君は魔法を難しく考え過ぎている。明確なイメージが有って大量の魔力があれば大概の事は出来る。それが悪魔の魔法だ。そうだな、漫画やアニメの登場人物の真似なんか特に良い。イメージが固めやすいだろう」

「まあ、なんとなくは」

「あとは魔力さえ足りれば再現は簡単だ。魔力が有るか無いか、それだけでどんな魔法でも使える。グレモリー家特有の滅びの魔力も再現は可能だ。消耗は激しいがな」

「そうなんだ。魔法って本当にどんな事でも出来るの?」

「そうだな、逆に出来ない物をあげてみよう。まずは時間逆行は無理だ。それから、若返りに完全な未来予知、生命作成も無理だな。まあ生命作成は擬似的な物なら可能だ。ゴーレムとかプログラムで組める物なら可能だ。限定的な物としては死者蘇生だな。死んですぐなら出来なくもない」

「それ以外なら出来るんだ」

「うむ。まあ魔力以外にも必要な物もあるがな。その所為で出来ない事は増える。だが、それも特殊な事だけだ。そうだな、ゲームで使える魔法の大半は魔力だけで使えるだろう。イメージさえ明確ならな」

じゃあアレも使えるかな?武装解除って良い言葉だよね。

「それにしても今日は修行をしなくても良いのか?」

「うん、今日は明日のゲームに備えて体調を整える様にって」

「なるほど。間違いではないな。それでは今日はそろそろお暇させて貰おう。明日のゲーム、楽しみにしていよう」

ゼオンが下まで送ってくれる事になったんだけど、自由落下は勘弁して下さい。地面が近づくにつれて速度を落としてくれたから良かったんだけど、一声かけて欲しかった。変な悲鳴を上げて、また笑われてしまった。

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